表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/76

第5話

第5話


俺は全力で通路を逆走する。

ここは一本道。

あの穴を目掛けて炎の息(ブレス)とかされたら俺なんてひとたまりも無い。


はしる、走る。後ろなんか振り返らずにひたすら走る。


肺が縮んで息はかすれヨーグルトのような匂いがする。


ふくらはぎが重くて脚が前に進まない。


運動不足がここにきて致命的だ。


15メートルくらいは離れられたか?。


後ろから大地を震わす咆哮と爆発音が響いてきた。

ひたすら前を向いて走っていた俺は背中から押し寄せた爆風と熱風に

膝が体重を支え切れず崩れ落ち。

無様にも地面をゴロゴロと数メートルも転がった。


とっさに頭を抱える体勢は取れたので

頭を打つ事はなく気絶はまぬがれたのだが

肘、膝、背中を転がるたびに打ちつけた時の痛さで涙があふれてきた。


そのうえ倒れた俺の上を爆風と熱風が吹き抜けていく。


もし、ちょっとでも体を起こそうものなら更に転がされそうだ。

地面に頭と体を押し付けて爆風が通り過ぎるのを静かに待つ。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


次第に爆風が弱くなってきた。

自分の中では数十分。


しかし、実際の時間はたぶん数分くらいだろう。

そして、最後の爆風がピタリとやんだ時に

突然頭の中に明瞭で聞き取りやすい言葉のアナウンスが流れてきた。


それは声なのか?文字なのかよく解らない癖に

とにかく俺の頭が理解出来るという不思議な感覚だった。



『 迷宮未登録者によるジャイアントキリングを確認しました。

称号:愚者(ぐしゃ) ファーストアタックボーナススキル【空間収納】【自動回収】を解放しました 』



『 シークレットモンスター:炎龍の討伐を確認しました

称号:龍を(めつ)せし者  固有スキル 【等価交換】【制限解除】を解放しました 』



『 レベルが上がりました【 レベル1 】になりました 』

『 レベルが上がりました【 レベル2 】になりました 』

『 レベルが上がりました【 レベル3 】になりました 』

『 レベルが上がりました【 レベル4 】になりました 』



『 自動回収を行います【炎龍の魔石×1】【炎龍の逆鱗×1】

【炎龍の爪×1】【炎龍の鱗(小)×1】【炎龍の鱗(欠片)×2】


以降このアナウンスはOFFにしますか 【YES/NO】 』


考えれば良いのかな、変な感じだ。<YES>


『 以降このアナウンスはOFFにします 』


はぁ~っ助かったのか?

つかれたぁ~

どうなったのかは気にはなるけど戻りたくない。


戻って又あんなのが大量に出てきたら

今度こそ絶対に死んでしまう。


大体なんで助かったのか解らないし

あの時の感じだと余裕でこの辺りまでは攻撃範囲内だったはずだ。


せっかく助かったんだ。

無駄に死にたくない。


とにかく今は何も考えたく無い。


疲れたしとにかく帰って寝よう。


後の事は落ち着いてからだ。



出来れば、進むにつれ評価を頂ければ、


書き続ける自信になりますので、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ