第4話
第4話
帰りの道のりを考えると心が折れそうなので気合を入れる。
よし。
「ガラガラガラっ ━━━━ガツッ ━━━━━━━ドッボッッン ・ジュッゥゥ・・・・・」
頭を引きぬこうと肩をよじり片手を地面についたら
手を置いた場所が胸あたりまで崩れて落ちていった。
危なかった。
危うく溶岩の海へ頭から真っ逆さまにダイブする所だった。
はぁ~いったい俺は何をしてるんだろう。
明日は薬草を手に入れる為に
他の迷宮に行かないといけないんだから早く帰ろう。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
「ボゴッ・・ボゴボッ・・・ゴボゴボッ・・・・」
下からお湯が沸騰した時みたいな音が聞こえてくる。
もしかして噴火するのか?。
「ゴボッ・・ゴボゴボッ・・・ボゴボゴッ・・・・」
「ボゴッ・・ボゴッボッ・・・ゴボゴボッ・・・・」
「グゥグァアアアアアアアアアアアアアアアアァ、アアア、オォ……」
「━ ん ━━━━ なっ ━━━━━━ なんの音だ・」
耳がいてぇ、そっかぁ―・・そうだよなぁ・・こんな所に住める生物。
確かにこいつならここに住めてもおかしくないよなぁ。
今の今までこいつの姿を目にするまでは頭の片隅にも思い浮かばなかったよ。
ふっふざけんなぁぁぁぁ……
なんで1階層にこんなにでかいドラゴンが出るんだよ。
それも溶岩の海の中からだと。
よりによってなんでこのタイミングで出てくるんだよ。
ヤバい、ヤバい、ヤバすぎる!!。
今すぐ逃げよう!!。
あっやばっ。今なんか目があった気がする。
あっ、口が開いた。でかっ俺なんてきっと丸呑みだな。
嫌、嫌、嫌、違う。
口の中に真っ赤な球が集まりだしたぞ。
ヤバい、やばい、ヤバイ。
岩戸を閉めたら凌げるか?
いそげ、イソゲ、急げぇょぉ、俺の体ぁぁ。
「うっ・う・動けぇぇぇぇぇぇっ」
まっまずっい。
やってしまった。
動いたのは良いけど。
さっき崩した足場から大岩が向こう側へゆっくりと傾いて落ちていく。
つんだ、完全につんだ。
こうなれば出来るだけここから離れるしかない。
全力疾走で逃げろ俺。
出来れば、進むにつれ評価を頂ければ、
書き続ける自信になりますので、よろしくお願いいたします。