第31話
第31話
この階層からは今までとは全く違い道が枝分かれしている。
下の階への正解ルートはナビに表示されて分っているのだが
それぞれ枝分かれした道の先に部屋があるようなので
時間の限り順番に個室巡りをしようと思っている。
それと初の罠がある殺意に満ちた階層なので
誰も近くにいない余裕のあるうちに慣れておこうと言う思惑もある。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
通路を幾つか曲がり壁槍、壁矢、落とし穴の罠を解除して進んでいくと
ナビの表示通り魔物が現れた。
【スケルトン(剣)】
人骨の魔物
鑑定しなくても見るだけで解るようになった。
時々忘れそうになるのでとても助かる。
初の人型の魔物なのだが思った以上に怖くない。
骨かぁ。
なんとなく影狼たちが好きそうだなぁと思い。
影狼たちを呼び出して倒すか聞いてみると
やると伝わってきた。
たぶん暇だったんだろう。
飛び出すと何故か倒さずにバラバラにして部品を回収していく。
後でかじったりするのだろうか?
そして最後に残った頭が砕かれると光となって消えていった。
ドロップしたのは鉄剣。
どうやらこいつらは武器を残していくらしい。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
現れるスケルトンを倒しながら先へと進んでいく。
持ってた鉄剣は倒したら消えてしまうが
先に持っている鉄剣を空間収納に回収して倒すと手に入る事がわかった。
なので≪石弾≫で腕を砕いて鉄剣ごと回収して
≪石弾≫で頭を砕く。
それを繰り返していくと鉄剣が2本手に入る事になる。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
奥の部屋へとたどり着いて中へ入ると
そこにいたのは全身に鎧と兜を纏う巨大な骸骨。
【スケルトンジェネラル】
4本腕の骨の魔物
スケルトンの上位種
今までのスケルトンとは違い
全身を鎧や兜で弱点をカバーしている。
そして2本の剣と2つの盾を持ち
攻撃力と守備力がアップしていた。
試しに四連続で魔法を打ち込んでみる。
≪火弾≫
≪風弾≫
≪水弾≫
≪石弾≫
全て剣と盾で防がれてしまった。
なのでここからは火力を上げながら刀で対処する。
隠密と気配遮断で姿を隠す。
影渡りで敵の背後に現れると忍び足で近づき
背中から右腕を2本共切り飛ばし回収する。
振り返ろうとしたので頭目掛けて
≪火砲弾≫
怯んだ所を下から切り上げ、
残りの腕を2本共切り飛ばして回収する。
最後に頭から真っ二つにすると
光となり消えていった。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
今回は特にアナウンスは何も無かったが
目の前には蟷螂の時と同じ形の通常とは異なる宝箱があらわれた。
蓋を開けると自動回収されてくる。
【身代わりの指輪×1】
取り出してみる。
【身代わりの指輪】
装備者に降りかかる厄災を1度だけ肩代わりする。
効果を使用すると砕け散る。
大当たりだ。
一番邪魔にならない左手の小指に装備する。
サイズは自動調整されたので問題ない。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
そうこうしていると
影狼たちが迷宮から出るように伝えてきた。
そろそろ迷宮が変化するらしい。
なので今日はここまでで諦め
今からこの階層の出口まで
影狼たちに先導と討伐を任せて一直線に駆け抜けていくとしよう。
気に入られたらブクマ、評価をよろしくお願い致します。
継続して書き続けていく自信が欲しいので。




