第30話
第30話
魔法の練習を兼ねた探索は
サクサクと順調に進み随分と下の階層へと降りてきた。
そしてこの階層からはなんとなく
雰囲気が変わったように感じる。
先程まで魔物を相手に感じていたのは敵意であり
今この階層で感じている感覚は
どちらかというと殺意や殺気という感じがする。
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
なので一度階段まで戻ると。
危険度の認識を上げて
考えていた対策を試みる。
≪制限解除≫
そして今まで使用していたスキルを選択していく。
地図作製/俯瞰視野/空間把握/空間探知/反響定位/罠発見/
危険察知/敵意感知/気配感知/上級鑑定/看破
そしてこの11のスキルを合成できないかと考える。
『 合成しますか<40,000P必要です> 又、解除するには <80,000P必要です>【YES/NO】 』
やっぱり合成できるのか。
もし失敗したら解除するのに8万ポイントはかなり痛いな
どうするかな。
俺の予想通りならきっと上手くいくはずなんだが
よし賭けにでてみよう。
<YES>
『合成します━━━ ・・【 ******* 】既存外です名前を付けてください 』
<ナビゲーション>
◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇
スキルを発動してみる。
≪ナビゲーション≫
「うぉおお!!。」
余りの違いに驚いて思わず声が出た。
何故ならさっきまでとは天と地程の差があったから。
さっきまでは
地図作成は歩いたところが線で描かれていく。
俯瞰視野はドローンから見えている画面をなんとなく眺めている感じ。
空間把握は地上からの距離や階段からの歩いた距離などがなんとなく感覚でわかる感じ。
空間探知は一定距離の動いたりするものがなんとなく感覚でわかる感じ。
反響定位は、自分を中心に波紋の様なものを広げてなんとなく感覚で形がわかる感じ。
全てがなんとなくだった。
しかしこれは決して文句を言っている訳ではない。
ただ俺には見づらく更に曖昧な感覚やバラバラの視野を上手く使うことが出来ないでいた。
正直言うとスキルが悪いわけではなくて
ただ単に凡人の俺には難しすぎて上手く使いこなせていないだけだと思っている。
しかし今では罠発見/危険察知/敵意感知/気配感知/上級鑑定/看破も合成することで
生まれ変わりかなり凄い事になっている。
いうなれば、VRの3DMAP(現在地周辺地図に罠所在付き、鑑定付き、敵人物判定付き)。
だから、さっきまではこの先罠があり敵がいることは判っていたのだが
感覚なのでどれくらいの距離やどの場所にあるか又は居るかが分っていなかった。
しかし今では先の地図までわかり敵、罠の場所までわかるようになったので
安全性が格段に向上してくれて物凄く嬉しい。
気に入られたらブクマ、評価をよろしくお願い致します。
継続して書き続けていく自信が欲しいので。