第22話
第22話
影狼たちと合流して階層間の階段へと向かう。
階段の脇には一段高い転送広場があり
そこで迷宮転移を使用すると
パーティーを組んだ最大6人までが1日4回まで
使用者が行ったことのある階層まで一緒に移動できるそうだ。
と、いっても稼ぎが減るからパーティーを組む気はさらさらないから関係ないし
そもそも俺は制限解除のおかげで回数の限界が存在しないのだ。
階段の脇の一段高い広場に上り。
≪迷宮転移≫
1階と地上の間の転送広場へ移動した。
影狼たちもちゃんと移動できたようで
俺の影から抜け出てくる。
地上に出たら俺の影で休んでいてもらい
何か危険があった時だけ助けてもらう事にする。
外に出て大丈夫か確認したところ
外に出た時の食事は1週間に魔石1個あれば大丈夫そうだと感覚でわかるらしく
そう教えてくれた。
そもそも頻繁に迷宮に潜れば必要無いらしい。
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階段を上ると
おばあちゃんはもう居なかった。
スマホで時刻を確認すると18時43分。
6時間以上潜っていたことになる。
そんなに潜っていたのかと思うのだが
その全てが自分のものになるし
まだ深夜じゃないと考えると
社畜時代に比べればそんなに大変じゃない気がしてくる。
どうやらそんな考えが思いつく事自体
社畜の洗脳から抜けきれていないと思うのだが。
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装備を収納して
代わりに頑丈な生地のカバンを取り出すと
その中へ魔石を除く今日得た鉱物のドロップ品だけを出していく。
今から向かうのは迷宮管理局根利間支部。
どれくらいの値段が付くか楽しみだ。
気に入られたらブクマ、評価をよろしくお願い致します。
継続して書き続けていく自信が欲しいので。