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第2話

第2話


けんさく、検索っと。

あったあった戸夜嶋迷宮。


地下1階はレベル1の魔物でスライム。

2階はレベル2の魔物でホーンラビット。


成人男性なら野球のバットで充分対応できる強さと書いてある。


よし、薬草がある場所までの地図と薬草の写真は貰ってきたから

今から行ってみるとするか。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


意外と近くにあったんだな。


看板が見えて来たな戸夜嶋迷宮と書いてある。

へぇー迷宮管理局の戸夜嶋支部が目の前にあるのか。


あーあの地下鉄の入り口みたいなのが迷宮の入り口なのか?


ロープが張ってあるな。

それに監視所も電気が消えて真っ暗だ。

だけど営業時間は何処にも書いて無かったんだがなぁ?

侵入防止のロープには通行止めや進入禁止

ましてや営業時間外の表示も付けられていない。

それなら俺の貴重な休日の為だ入っても構わんだろ。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


ロープをまたぎ迷宮の階段をのぞき込むと

ビルの1階分ほどの階段が壁に()えつけられた松明(たいまつ)に照らされて見えてくる。


そして炎で影が揺らめく階段を降りていくと

エメラルドグリーンに輝く迷宮の通路が見えてきた。


「綺麗だな!!」


思わずつぶやいてしまうくらいには幻想的な光景。


1本道のこの通路を200mくらい進むと

学校の体育館くらいの何もない丸い広場があって

突き当りの壁付近に下へ降りる階段があるらしい。


とにかくいつでもバットを振れる状態にして進んでみよう。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


おかしいな。


まだ広場が見えてこない。

200mくらい直進すれば広場につくはずなのに。

もう少しだけ進んでみるか。


それにしてもスライムが1匹も出てこない。

今日の分は狩りつくされたんだろうか。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


多分だが倍は進んだんじゃないだろうか?

未だに広場が見えてこない。


あのバカ。

俺に違う迷宮の情報を教えたんじゃないだろうか?

あいつならあり得るな。

そうするとこの地図がまったく役に立たない事になってくるな。


どうする?今からでも引き返すか?

それとももう少しだけ進んで見るか。


しかし、この時間から他の迷宮に行くのは絶対に嫌だ。

明日は絶対に休みたい。


ここで見つけて帰れたらラッキーくらいに考えて進んでみるか。


幸い魔物にはまだ1回も遭遇していない事だし

1階だけならこのまま進んでみても問題ないだろう。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


はぁ~俺は入り口を間違えてないか?


あれから20分くらい歩き続けているが魔物に全く遭遇しない。

そればかりか道も枝分かれするわけでもなく何もない只真っ直ぐな道が続くばかり。


そろそろ限界だ疲れてきた。

それに運動不足だ。


止めておけば良かったと今さら後悔する。


これから来た道を又延々(またえんえん)と戻るのかと考えると気が重い。

とにかく少しだけでもどこかで休憩したい。


これだけ魔物が出ないなら

ちょっとくらい休憩しても大丈夫だと思うんだが。


◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇


疲れた目で先の方をふと視ると

通路の(あか)りが薄っすらと(あか)くなっているのに気付いた。


今日は諦めてあそこまで行ったら休憩して帰ることにしよう。




出来れば、進むにつれ評価を頂ければ、


書き続ける自信になりますので、よろしくお願いいたします。

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