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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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◇078◇有意義な時間だったのに

 ゴブリン襲撃から三日経った。

 結局、僕達は暫くは街から出てはいけないと言われ、村どころか森にすら行けない。村から通う案は、暫く無理だろうなぁ……。


 ここ三日間は、街の中の修理に追われていた。

 結界は、畑のを暫く使う事にしたようだ。

 驚いた事に、街の外にある畑にも結界が張ってあった。柵がしてあって、結界の装置も置いてあり、その装置を街で使う事になった。


 畑の方は、柵もしてあるし畑仕事に行くときは、冒険者数人がついて行く事になったみたい。街には、お蔭で結界が張ってある。見えないからたぶんだけど。


 「おい。お前何やってんだよ」


 三日ぶりの休日を謳歌していたというのに、部屋に入って来たエジンは僕を見るなり言った。

 僕は、母さんが持たせてくれた布を小さく切って、色んな布と縫い合わせている。


 「うん? 見てわからない? 縫ってる」


 「……それ、楽しいか?」


 「楽しいね! 邪魔しないでくれる?」


 「貧乏くさいな、お前」


 「貧乏くさいってなんだよ! これも立派なアートだよ!」


 「はあ? アート? お前に似合わない!」


 「それ、縫うのに関係ないだろう!」


 「やめー!! もう、あなたたちは、会えば喧嘩なんだから!」


 「君達、仲がいいね」


 リゼタは、止めにはいるもため息をつき、僕達の喧嘩を見学していたイラーノさんは、ボソッと言った。

 いや仲なんてよくない! というか、したくない!


 「もう何しに来たんだよ」


 「稽古をつけにきたんだ!」


 「なんで、エジンにしてもらわないといけないんだ!」


 「もう文句言わないの! 相手いないでしょう?」


 「エジンとは、絶対しない! それに、僕忙しいから!」


 「忙しいって! 縫っているだけだろう!」


 「うるさいなぁ! 休みの日ぐらい、自分の好きにさせてよ! そんなに暇なら二人で出掛ければいいだろう!」


 「………」


 僕が言い返すと、エジンは何も返してこなかった。煩いからデートでもしてこいっていうんだ!


 「ところでさ、何を作ってるの?」


 喧嘩は終了したと思ったのか、イラーノさんが聞いて来た。


 「パッチワークといって、色んな布を縫い合わせて一つの布にするんだ。で、僕はこれをもう一枚の布との間に綿を入れて縫ってキルトにしようかと……」


 「そんな説明したってわかんないって! リゼタ、こいつおいて……」


 「ねえ、私にも教えて!」


 「え!? 何で?」


 イラーノさんに説明していたのに、何故かリゼタが興味を持ったみたい。今まで、否定はしなかったけど、したいなんて言った事なかったのに!

 あぁ、エジンはジド目で僕を見ている……。

 面倒な事になった。僕の有意義な時間を帰して欲しい――。

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