表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/245

◇074◇普通のお友達に

 ジーンとサトンは、動けないゴブリンリーダーの首元目掛けてかぶりつく!

 そして、ネックレスを引きちぎった!

 よし! 僕の出番だ!


 「彼らを止めて! やめさせるんだ! 人間を襲ってはダメだよ! 仲良くしよう!」


 「あいつ、何言ってんだ……」


 一応、茶色い髪に反応をさせない為に、出来るだけ髪を隠して叫んだ。

 エジンがボソッと言った言葉が聞こえた。

 うるさいな、もう。仲良くするのに越したことはないだろう。


 『仲良く(ゴブゴブ)……』


 「そう。仲良くしよう! ねえ、友達になろうよ!」


 友達と言っても本当に普通の友達ね!


 『友達(ゴブ)……』


 「そう。僕と友達に」


 ボトン。

 ゴブリンリーダーは、斧から手を離した!


 「枷を外したのか?」


 ダイドさんが、信じられないと言う様に呟いた。

 え! 僕外しちゃったの?

 じゃ、襲って来る!?


 『すまなかった(ゴブゴブゴブ)


 うん? あれ? 謝った? 襲ってこないの?


 『解放してくれ(ゴブゴブゴブ)てありがとう(ゴブゴブゴブ)


 「ううん。撤収してもらっていいかな?」


 「何て言ってるんだ?」


 ナットスさんが剣を構えたまま聞いた。


 「解放してくれてありがとうだって」


 「マジで解放したのかよ……」


 僕が答えると、後ろでまたエジンが呟く。

 って、解放っていう事は、やっぱりテイマーに操られていたって事!?


 『撤収(ゴブ)!』


 そう言って、ゴブリンマスターは、くるっと背を向けた。そして走って行く。ゴブリン達もそれに続く。

 皆が唖然とする中、ゴブリン達は去って行った――。


 「助かったんだな?」


 誰に確認したかわからないが、ナットスさんが言った。


 「……友達になったのか?」


 何故か、ダイドさんが聞いて来た。

 なったのかな? まあ、眷属にはなってないはず。


 「おい! どうなった!?」


 ロドリゴさんが、走ってこっちに向かって来てた。


 「二体だけ残って、後はそっちに行っただろう? どこに消えた?」


 「えっと。クテュールが説得して撤退させた……」


 ロドリゴさんが聞くと、ダイドさんがそう答えた。それを聞いたロドリゴさんが、驚いた顔で僕を見た。


 「あ、リーダーが現れて、枷を外して、あ、それはこいつらが……」


 「落ち着け、ダイド」


 説明不足だったと気が付いたダイドさんが、説明しようとするも焦り気味に話すのでロドリゴさんが落ち着かせる。


 「枷をかけられていたと、どうしてわかった? 相手がそう言っていたのか?」


 ロドリゴさんは、僕を見て聞いて来た。


 「リーダーには、ネックレスがしてあって、それをジーン達に外させて僕が説得したら、枷が外れたみたい。ありがとうと言って、去って行きました」


 「そうか……。サーペント!」


 今更ながらサトンに気づいた様で、ロドリゴさんは驚いて一歩下がった。

 うーん。サトンってもしかして凄い強いモンスターなのかな?

 ロドリゴさんが、驚いて一歩下がったんだからそういう事だよね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ