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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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◇042◇オリジナル鞄の出来上がり!

 案の定連れて行かれたのは、どっかり亭だ。毎回ここで飽きないのか? 一種類しかないんだろう?

 僕だけ並を頼み、二人は大盛を頼んでいた。昼を抜かしたとはいえ、よく入るよ。


 「あのさ……仕事の事なんだけど……」


 「お前、それ財布代わりか? いやそれは別にいいけど、何で手に持って歩いているんだ?」


 テーブルに置いた巾着を見てエジンが聞いて来た。


 「ポケットがなかった……」


 「そりゃそうだろう。だから安いんだ! 考えればわかるだろう!」


 「うるさいな!」


 「もう二人共やめなさいよ。どうしてそう喧嘩ばかりするのよ」


 リゼタが止めるも僕達はムッとした態度のままだ。

 とその時、食事が運ばれてきて、僕達は無言で食べ始める。


 「悪いけどこれからは、僕一人で仕事するから」


 「もうすねないの!」


 「………」


 言い出すタイミングが悪かったのか、僕が怒って組まないと言い出したと思っているみたいで、リゼタが返して来た。

 いや怒ってはいる。分け前って言われてお金分けたからね。

 ここで組みたくない理由を言えば、エジンは否定するだろうし。

 今の流れからすると僕が怒ってそういう事を言い出したと思うかもしれない。

 上手くいかない……。

 


 ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆



 「僕一人になりたいから二人で帰って」


 食事が終わって店を出て直ぐに、そう言ってくるっと背を向けた。

 リゼタは、えー! と言ってるけどエジンは何も言わない。

 そりゃそうだ。二人っきりになれるんだから。

 リゼタは、僕がまだ怒っていると思っているようだけど。


 さあ鞄を買いに行こう。そうだ。さっきの雑貨屋さん以外にもないか見て回ろう!

 そう思ったけど、中に入らずとも防具屋は高そうだった!

 一般店みたいな所に行ってみたけど、冒険者ギルド加盟店だかではないらしく、ローンは組めないようだった。

 そういう訳で結局、服を買った雑貨屋に入った。


 鞄じゃなくてもいいかな。何か大きな袋を体にくくり付けるとか!

 そう思って見て回っていたら、生地(きじ)が売っていた!

 服用の生地だけど、別にいいんじゃないか? 

 よし買って帰ろう!


 同じ紫でもリリンの様な青紫の生地を見つけた! ちょっと厚手だし、糸も買って鞄を作る事にする。

 カウンターに持って行くと驚かれた。服にしては少ない量だ。

 しかもさっき買った服を着ている。


 「1,500Zになりますが、分割にしますか?」


 「はい」


 「二回になります」


 用紙を受け取り、冒険者ギルドに戻った。

 借金は当然増えた。


 『支払い:青の月1,750Z/緑の月1,750Z/赤の月500Z』


 ローンの数字を見ると、ため息が出るけど返せる金額だ! 一人でこなせば楽に返せそうだ。

 僕は部屋に戻ると、イラーノさんはいなかった。

 食べに出掛けたのかも。

 では気兼ねなく裁縫が出来る!


 まず生地を(おもて)が外側になる様に半分に折る。次にに輪になっている方を3分の1ぐらいから折って上にかぶせる。そして、一番下になっている生地を一番上に来るように、くるっと裏返す。生地の裏が外側になり、生地はWの形に折らさっている。それから両端を一直線に縫う。それをくるんと裏返すと、ほぼ鞄の出来上がりだ!

 ぱたんと蓋が折らさる鞄。蓋になる端のところだけ最後に縫えば終了。

 大きさは大きくない。横25センチ縦15センチで腰にくくりつける予定。

 ちょっとカッコ悪いけど、両端に同じ生地で紐を作る。

 蓋もパタパタしないように本体にゴムを付けて、蓋を挟めばOK!

 オリジナル鞄の出来上がり!

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