表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/245

◇022◇誰のせいだと思ってる!

 「さて、本題に入ろうか」


 僕が驚いて、ロドリゴさんを見ると、忘れたのかと言う顔つきだ。


 「君達が争っていた理由だ」


 あぁ。そうだった!

 もうエジンのせいで、大変な目にばかり遭っている!


 「まずエジンに聞こう。どうしてあの森に行った?」


 「えっと……クテュールがモンスターを眷属に出来たんだから、俺にも出来るかもと思って森に行きました」


 絶対嘘だ!

 リリンと会話しただけで嫌な顔をしていたくせに!


 「なるほど。では、クテュールはなぜ、あそこに居た。村に戻ったのではないのか?」


 「村に戻る途中で、リリンからSOSが来て……」


 「ほう。遠くに居ても話せるのだな」


 何故かロドリゴさんが、険しい顔つきで僕に言った!

 何かわかんないけど、まずい気がする……。


 「いや、そうじゃなくて。危険な時の信号みたいのがあるんです! 普通の人には聞こえない遠吠えっていうか!」


 僕は、めちゃくちゃ怪しい言い訳をした……。これ苦しいな。

 自分でも信じて貰えないだろうと思ったけど、わかったとロドリゴさんが頷いた。

 本当に信じたかどうかは怪しいけど。


 「で、そのキラーウルフとは、どこで落ち合った? 行ったらヴァンサギと一緒にいたのか?」


 「あ、いえ。森に入ったら待っていてくれて、一緒に向かいました。えっと、リゼタに聞けばわかります」


 「リゼタを巻き込むなよ……」


 エジンがボソッと呟いた!

 誰のせいで巻き込んだと思ってるんだ!

 エジンがリリンを襲わなきゃ、こうなってないだろう!


 「ではヴァンサギが襲われていたから、キラーウルフで襲わせたのか?」


 「え!?」


 そう思っていたんだ!

 いや、そう見えるか……。


 「ちゃんと制御できないって、言っていたよな?」


 追い詰めるチャンスだと思ったのか、エジンがニヤッとして言った。

 もう頭に来る!


 「ちゃんと制御できないのか?」


 ジロッと、ジーンを睨みつつロドリゴさんが聞いた!

 やばい! このままだとジーンがどうなるかわからない!


 「ち、違います! ごめんなさい! リリンをいじめたから頭に来て、ちょっと脅かそうとしました……」


 これで何とかごまかせたかな? って、これはこれで、僕に何か罰を科せられそうだけど。

 でもジーンが殺されるよりましだ!


 「そうか。まあ、いいだろう。で、エジン。君はどこでこのヴァンサギを発見したんだ?」


 「え?」


 振られると思っていなかっただろう。エジンは驚いている。

 もしかして、ちゃんとエジンも怪しいと思っていた?


 「ロドリゴさん達に助けてもらった所より、出口の近くです」


 「馬を繋いであった奥の方か?」


 そうだとエジンは、ロドリゴさんの問いに頷いた。


 「ではクテュールの眷属だと知っていて、襲ったのだな?」


 「え! それは……」


 ロドリゴさんは、今度はエジンを問い詰めている。ちゃんと検証してくれるみたいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ