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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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◇020◇リリンの装備

 森の入り口まで行くと、馬が二頭繋いであった。

 ロドリゴさん達は、馬で来たみたい。

 って、エジンはどうやってここまで来たの? 徒歩で来たら一時間掛かる。


 「馬は乗れるか?」


 ロドリゴさんの質問に、僕は首を横に振った。

 冒険者になるつもりがなかった僕は、当然馬に乗る練習などしていない。

 それを聞いたロドリゴさん達は、小さくため息をついた。

 きっと、いないんだろうね。馬に乗れない男子は!


 「僕は、ジーンに乗って行きます。絶対ついていきますので……」


 「いいだろう。私達の間を走れ。で、エジン。君はどうやってここに来た? 馬か?」


 エジンはそう問われ頷く。


 「もうちょっと、そっち側に繋いであります」


 僕達は、エジンの馬の所まで行った。エジンの言う通り、馬はポツンと待っていた。

 その馬を見たロドリゴさんは何故か、エジンをジロッと睨んだ。エジンは、ビクッと肩を震わせている。

 よくわからないけど、睨まれた意味をエジンは、わかっているみたいだ。

 こうして僕達は、街まで移動した。

 でも何となく、僕達が連行されている構図のような気がする……。


 門までつくと、門番がジーンを見て驚いている。けど僕を見て、納得したようだ。

 ロドリゴさん達も馬から降り、引っ張って門をくぐる。

 ドキドキしたけど、ジーンも街の中に入れた!

 ジーンも僕の眷属にちゃんとなったみたいだ。


 ギルドの前に来たロドリゴさんは、近くにいた見回りの冒険者に馬を渡すと建物の中に入って行く。

 さっきと同じ右手のドアから中に入るも、衝立コーナーは素通りし、右側のドアを開けた。


 「ここで待っていろ」


 そう言って、ロドリゴさんはその場を立ち去る。

 ダイドさんとエジン、そして僕達は部屋に入った。

 窓はあるけど、鉄格子になっている。そして椅子の丸太はなかった。テーブルもない!

 この部屋には、何も物がなかった!


 暫くするとロドリゴさんは、あの鑑定師のおじさんを連れて戻って来た。

 そして重い扉を閉めた。

 何となく、拷問でもされそうで怖い!


 「どうだ? ゼップ」


 問われたゼップさんは頷く。あの鑑定師は、ゼップさんという名前だった。どうでもいいけどね。

 で、何を聞いたんだろう?

 そう思い、ゼップさんの答えを待っていた。


 「はい。同じヴァンサギです。526番なので、間違いありません」


 「うん? 526?」


 僕が呟くと、ゼップさんが頷く。


 「526番目に鑑定したモンスターです。同じモンスターだった場合は、同じ番号なので、同じ固体か判別できるのです。これは、物でも同じです。同じ様に見えても番号が違えば違う物」


 へえ。そうやって判別するんだ。

 でもこれで、リリンを襲ったって立証できたんだ!

 僕は少し離れて立つエジンを睨み付ける。ふんとエジンはそっぽを向いた。


 「あ、それと、このヴァンサギですが、さっきはなかったのに、今はヒーリングミサンガという、小物を装備しております」


 「なんだと!」


 ゼップさんの言葉に、全員リリンを凝視する。

 それってもしかして、さっき薬草で編んだ物の事だろうか?

 どうなってるの?

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