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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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118/245

◆115◆上手くいかないもんだ

 「凄い感動だよ!」


 「えっと……」


 「やっぱりこれだよね?」


 何やら言いながら被っていた帽子を取った。それをジッと見て、こっちを嬉しそうに見ている。

 一体何が起きたんだろう?

 僕がここに始めて来た時は、こんなに感動しただろうか?

 空から来たから地上に降りれて安堵した記憶はあるけど……。


 「あ、あのこんにちは」


 突然そう言ってイラーノは、こっちの反応を伺っている様子なんだけど?


 「こんにちは。だって」


 一応、キュイ達に伝えた。


 『こんにちは(ギャウ)。|この森の獣人達を束ねるキュイと申す《ギャウギャウギャウギャウ》』


 僕の時と同じ挨拶をキュイは返した。


 「やっぱり!」


 僕が、通訳をしようとしたらイラーノがそう言った。

 やっぱりって……え!? 言葉がわかった!?


 「言葉がわからない!」


 「は?」


 一体どうしたんだろう。今更何を言ってるの?


 「あのイラーノ……」


 「あ、ごめんごめん。悪いですが今の台詞もう一度お願いします」


 イラーノは、帽子を被るとそう言った。


 「………? え? キュイが言った台詞って事?」


 そうだとイラーノが言うので、キュイに伝える。

 キュイは、頷いて文句も言わずもう一度言う。


 『こんにちは。この森の獣人達を束ねるキュイと申す』


 「ありがとう。森の獣人達を束ねるキュイさん」


 うん? え? もしかして今度こそ聞こえている?


 「この帽子凄いよ! これ被ると、モンスターの言葉がわかるよ!」


 「え~!!」


 え? もしかしてまたレアもの作ちゃったって事?

 あ、だからさっきからイラーノ変だったのか。

 しかし何というか、そういう効果の物も作れちゃうもんなの?

 加護って凄いな。


 「クテュール、ありがとう! まさか、モンスターとお話しできるようになるなんて!」


 「う、嬉しいの?」


 エジンは、モンスターと会話していると嫌そうにしていたけど。


 「だって、いっつも楽しそうに話してるからさ。会話聞きたいと思うでしょう?」


 「怖くないの?」


 「……いや、怖くないわけではないけど。わからないよりはいい」


 「そうなんだ。それならよかったよ。何か知らないけど僕が作ると、レアものになるみたいなんだよね」


 「うーん。レアね。でもこの効果は普通ないと思うけど? 独特だよ。普通は、ステータスを上げるものとかだと思うけど」


 そうなのか。でもこれならジーン達と一緒に居てもイラーノが仲間はずれって事もなくなるね!


 「よかった。ジーン達と話せるなら旅している間、楽しく過ごせるね!」


 「え!? 連れて行く気なの? 無理でしょ?」


 「え……」


 「リリンはまだ、服みたいの着せて誤魔化せてもジーンは無理じゃない? ねぇ、そう思うよね?」


 イラーノは、最後はジーン達に問いかける様に言った。

 言われればそうだ。モンスターを連れて歩く事なんて出来ない。

 一緒に旅が出来ると思ったのに!


 『どうした? 何を言われた?』


 「嘘! 俺の言葉はわからないの!?」


 僕がショックを受けていると、イラーノもなんかショックを受けている。

 どうやら帽子の効力は、モンスターとの会話じゃなくて話を理解出来るようになるだけだったみたい。

 はあ……。うまくいかないもんだね。


 『どうした? クテュール何かあったのか?』


 たぶん僕もイラーノも落ち込んだからだと思うけど、キュイが心配そうに話しかけてくれた。


 「僕、色々あって今いる街をイラーノと一緒に出なくてはいけなくなって。それで、ジーン達と一緒に行こうと思ったんだけど、モンスターを連れて歩けないって気がついて……」


 言っていて悲しくなってきた。

 テイマーになったらここに住もうとか最初思っていたのに。

 イラーノの父親を探すって言っちゃったし、モンスターと一緒に居たいからってずっとここに入れないよね。

 まず食べ物が無い!

 これが一番問題だ。街に行くわけにいかないから……。

 仕方ない。一年後、ここに来よう。そうしよう。

 だからお礼をしてから旅立とう。


 「ジーン。リリン。君達にも何か作るよ。お友達の印!」


 『本当か!?』


 『可愛いのお願いね!』


 「うん! 布と裁縫道具あるから何か作るね!」


 僕は、リュックを下ろした。

 何がいいかな? そうだ。キュイと同じで首に付ける物がいいよね。

 それが一番邪魔にならないし、落とさない。


 「じゃ、俺はその間、ダイドさんからもらった本でも読んでるよ」


 「あ、ごめんね」


 「いやいいよ。俺もあそこ出る予定なかったから全然冒険者の事知らないし。読んで情報仕入れておくよ」


 「うん。宜しく!」


 イラーノもリュックを下ろし、鞄から本を取り出した。

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