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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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108/245

◆105◆ボスのキュイ登場

 「ミーレン。攻撃は斧でな!」


 「わかってるって」


 このままだと、全員殺される!

 シュ!


 「あぁもう! お前からだ!」


 何が起きている!?


 「ジーン、動ける!?」


 『何も見えん(ギャウギュウ)


 『ジーンは(ギャウ)伏せして泣いているわ(ギャウギュウギャウ)


 やっぱりモンスターにも効いているんだ!

 あれ? リリンには効いていない?


 「リリンは平気なの?」


 『(ギャ)私は咄嗟に目を閉じて(ギャウギャウギャウ)|クテュールの腕の中に隠れたから《ギャウギャウギャウギャウ》!』


 嘘だな。大人しかったし寝ていたよね?

 まあ、それで助かったんだし、いいか。


 「リリン。今、どういう状況?」


 『寝ていた男が(ギャウギャウ)弓を持った男を(ギャウギャウ)追いかけ回しているわ(ギャウギャウギャウ)


 ミーレンがダイドさんを追いかけ回しているって事か?

 ダイドさんは、離れていたから薬が届かなかったんだ!

 どうしよう。ジーン達も目が見えないなら戦いようがない!

 せめて逃がそう。

 たぶん、ムダマンス達は、僕がモンスターを操って皆殺しにしたという事にするつもりだ。

 今更逃がしても彼らが居たと言えば、探されるかもだけど。

 でもこの場にいれば、必ず殺される!


 「ジーン。サトン。リリン。数日間だったけど楽しかった。ありがとう。巻き込んでごめんね。キュイにも挨拶をした……」


 「な、なんだ!!」


 うん? ムダマンスの驚いた声が聞こえた。

 バッサバッサという音も聞こえ、強風が吹く。そして、周りが暗くなった気がする。


 『クテュール(ギャウ)大丈夫か(ギャウ)!?』


 「え!? キュイ!?」


 上空にキュイが現れたんだ! 辺りが暗くなったのは、キュイの影。


 「まさか! この森のボスか!!」


 「何!」


 ムダマンスの言葉に、ロドリゴさんの驚く声が聞こえた。


 「ひ~~~!!! もうしません! もう、クテュールを殺そうとはしませんから!」


 情けないエジンの声が聞こえる。

 エジンは、見えているの?


 「ねえ、エジンはどういう感じ?」


 『そうねぇ(ギャウ)。|キュイ様を見つつ両手両足で《ギャウギャウギャウ》後ずさりしているわ(ギャウギャウ)


 あぁ。崖みたいにかな? 見れないのが残念だ。

 エジンは、怯えて目を瞑って伏せていたから薬が入らなかったみたい。


 『君を襲っているのは(ギャウギャウ)その彼か(ギャウ)?』


 「彼?」


 どの人の事を言っている?


 『エジンって奴の事ね(ギャウギャウ)


 リリンが教えてくれた。


 「今回は違うよ。エジンじゃない」


 「ひぃ!! もう崖から落としたりしませんから!」


 違うって言ったのに、名前が出たからかエジンはビビりまくりだ。


 「ほ、本当に、突き落としたのか!?」


 「やっぱり、全く信じてくれてなかったんだ……」


 「だって君は無傷だったじゃないか! それに這い上がったって!! あそこはどうみても這い上がれない! 君が嘘をついていると……」


 あぁ。なるほど。まあ、這い上がったのは嘘だけどね。


 「本当は、キュイに助けてもらったんだ。僕の命の恩人だよ」


 僕は、顔を上げてやっと少し見える様になった瞳でキュイを見上げた。

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