◇104◇真犯人!
「これは失礼。余りにも自分がマヌケでおかしくなってな! 思い出したよ。あの時鑑定したのは、あなただった! 剣を腰に下げていたのを覚えている!」
「え!? どういう事!?」
ロドリゴさんの言葉に、僕だけじゃなくダイドさんも驚いていた。
「彼をテイマーに仕立てる事が出来るって事さ!」
「あの時、少し顔を合わせただけなのによく覚えていたな。私の方は、すぐに気がついた。ギルドマスターになっていて驚いた」
「あぁ、そうさ! ドドイを踏み台にしてな! テイマーだったアーツの企みを阻止したって事でな! 受け入れたよ! あんた達を探す為だったから!」
そう怒鳴る様に言うと、ロドリゴさんはふらっと立ち上がった。
「私があの時の鑑定をした事は確かだ。だが、嘘をついた事にはならないだろう?」
「何を言う! テイマーがいると気がついたと知ったあなたは、彼がそうだという事にした。だから皆、知らないと言うはずだ! 嘘じゃなかった! っていうか、あなたがテイマーだと知っているのは、ミーレンだけだったんだろう?」
「ふふふ。そうだな。私が、テイマーだとしれた時点で、違うと言っても無駄だな。そうさ。アーツの逃げ出す手伝いをしてもらうようにそそのかし、追っ手を仕向けた。逃げ場所をあの谷になるようにしてな。彼は、アーツを守りつつ、果敢にもモンスターと追っ手を相手にしていた」
「酷い!! 父さんを嵌めたの!? なんで!」
「二重スパイをさせたからさ! まあ、私には言葉を復唱するモンスターがいる。見た目は鳥のようなのがな。監視はさせていた。クテュール。今更だが、コマは有効に使わないとな。お友達ごっこをしていても何もならん」
「コマだって!?」
モンスターをコマ扱いしているの!?
だから、モンスターを攻撃出来るって事!?
「モンスターは、コマなんかじゃない!! よかったよ! 敵の相手がそんなやつで!」
「本当にわかってないな。私が今目指している物は、不老不死だ。その為に色々な研究もしている」
そう言いつつ、小瓶を取り出した。
「イラーノ! 向こうへ行っていろ!」
また薬での攻撃が来ると思ったロドリゴさんは、イラーノさんに叫んだ。頷いて、僕達の方へ走って来た。
ふんっと鼻で笑ったかと思うと、ムダマンスは中身を宙にぶちまけた! それは、霧の様に辺りに散る。
ムダマンスは、片腕で目隠し地面に伏せた!
ミーレンも同じだ!
「皆、伏せろ!」
気がついて、ロドリゴさんが叫ぶも目に激痛が走った!
「うわぁ」
僕は、目を抑えつつ屈んだ。ぽろぽろと涙が出て来て止まらない。
「ナットス悪いな」
そう言って、ミーレンが立ち上がる気配があった。
『ワオーン』
ジーンも目が痛いのか大きな声で鳴いた。




