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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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◇098◇救援

 ジーンがミーレンに襲い掛かるもスッと交わされ、カウンターが来るもジーンもかわす。

 僕は、ジーンがかわしホッとする。


 「ジーン! 戻って!」


 その言葉にジーンは踵を返して僕の元へ帰って来た。

 やっぱりミーレンも戦い慣れている!


 「なんだ終わりか?」


 「ねえ、ジーン。サトンを呼べない?」


 僕がボソッと囁くと、軽く頷いた。呼べるみたい。


 『ワオーン』


 ジーンは、遠吠えをした。


 『来る(ギャウ)!』


 うん? え! 来るってそっち!?

 森から見たことが無いモンスターが! がっしりしていて背丈は二メートルはあろう大きさ。首には、あのごっついネックレス! 赤っぽい体に頭に一本の角! もしかして鬼!?

 あ、手にボロボロの斧……。

 まさかと思うけど、このモンスターを操っているのって街を襲わせたテイマー!?

 じゃやっぱりミーレンがテイマーなの!?

 さっきの時間がどうのって、このモンスターが来る時間を稼いでいたって事!?


 どうしようこれ? 自分だけでも逃げるの大変だよ!

 ナットスさんは、エジンから奪った剣を構えている。それをジッとミーレンは見ていた。


 って、勿論僕を狙って来る! 僕はジーンに乗って移動するけど、あいつ早い! って、ジーンがふらついている!?

 逃げた場所が悪かった!

 血ランの花粉が飛んで来たんだ!!


 僕は、手に力が入らなくてジーンからずり落ちた!

 そこに鬼のモンスターが斧を振り下ろす!


 「クテュール!!」


 『クテュール(ギャウギャウ)!!』


 ナットスさんとジーンが叫んだ!

 ガツン!

 斧は折れて、僕の上を飛び越えて飛んで行った。

 目の前にサトンがいた! 来てくれた!


 何も言わずともサトンは、鬼のモンスターに襲い掛かる。あの大きい図体に巻き付いた!


 「っち」


 ミーレンの舌打ちが聞こえる。

 ばきっと何とも嫌な音が、鬼のモンスターから聞こえた。たぶん、首の骨が折れたんだろう。動かなくなった。

 助かった……。

 サトンが僕に近づいて来る。


 「ありがとう。サトン」


 クリッとした目が少し、細められた。

 サトンは、僕を体に乗せると移動を始める。


 『風上に行くぞ(ギャウギャウ)


 『あぁ(ギャウ)


 ジーンもフラフラとサトンに着いて来る。


 「う、うわぁ!」


 声を上げたのはエジンだった!

 また森からあの鬼のモンスターが!!

 いったいどこから湧くんだ!

 鬼のモンスターは、腰を抜かして動けないエジンに近づく。


 「エジン!」


 ナットスさんが名を叫ぶ。

 鬼のモンスターが、斧を振り上げた!


 「ひぃ……」


 「ウィンドバインド!」


 そう発すると同時にナットスさんは、エジンに走り出した。鬼は動けず斧を振り上げたまま止まっている。

 ナットスさんは、エジンを担ぎ何とか回避する。

 エジンが居たその場所は、濡れていた。恐怖でおもらしをしたようだ。

 ナットスさんも僕達の側に来た。


 「ミーレン……どうして」


 ナットスさんは、そう呟いた。

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