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第1章05話 装備品


「貴族が好むような派手なのとか、力の無い人をとにかく強くする系統の武器や防具は余り無いのです。だから最初に自力を上げないと使えないのですよ。ウチで扱っている商品は」


「私のお薦めを出していって良いですか?」


「是非お願いします」


「ミスリルの鎖かたびらです。とても軽く薄いのでシャツの下に着ても気になりません。防御力は相当有ります。毎日使うには最適です。付加として、防御力増加・対魔法防御力増加・回避能力増加・幸運上昇・運動能力増加ですかね」


 手にとってみると本当に軽いし、布みたいに柔らかく肌触りも良い。半袖より少し長いくらいの袖で着やすそうだ。


「これ凄く良いですね」


「でしょう。こちらが同じ性能のズボンです。膝上までですので動きやすいですよ。どちらも着るとサイズが自動調整されますので楽です」


「両方ください!」


「是非使ってください。実はこれ私も使ってます」


 ハリーさんのお薦め買っておけば問題無さそうだ。


「次はブーツですね。魔法防水の皮で内側にミスリルの鎖が貼られてます。軽いですよ。付加は跳躍力増加・ショック吸収・体力増加・疲労軽減です。当然サイズは自動調整付です」


 黒くて恰好良いし本当に軽い。内側もなめらかでクッションも相当良さそうだ。


「これも二足ください!」


「ではシャツですね。特殊生地で軽量ですがとても丈夫です。汚れも弾きます。黒とグレーしか無いですけど体温維持・疲労軽減・運動能力増加・回避能力増加が付加されます。目立ちませんけど強化肘パッドが付いてます。サイズの自動調整付です。忘れてました、胸に内容量拡大ポケットが付いてます。けっこう入りますよ」


「黒とグレー両方二枚ずつください」


「ズボンですけど黒しかありません。強化膝パッドが付いてます。内容量拡大ポケットが付いて、サイズも自動調整。生地と付加能力はシャツと同じです」


「二本ください」


「マントです。色は黒で裏地は赤。ミスリルの鎖が表地と裏地の中間に挟んであります。両内側に内容量拡大ポケットが付いて弓や剣が入ります。軽いし汚れの自動洗浄能力が付いてます。絶対お勧めですね。付加能力は防御力増加・対魔法防御力増加・自動結界・状態異常防御・運動能力増加・隠密効果付与。豪華版でしょう」


「絶対ください」


「ベルトですけど強化皮で色は黒、呪い除けと毒除けが付加されてます。呪い除けは必要ですよ」


「いただきます」


「探査能力増加・隠密効果増加能力が付加されたマント留めですね」


「買います」


「靴下です。靴内温度調節・衝撃吸収・防臭・疲労軽減です」


「5足ください」


「では、そちらの部屋で全部着てみてください。脱いだ服や靴は、この袋に入れてください」


 30センチ角くらいの袋を貰った。

 案内された小部屋で全部着てみる。本当に軽いしサイズは自動調整だった。

 シャツは中世ヨーロッパというか異世界風というか、でも着やすく恰好良いデザインだ。黒を着てみた。

 ベルトのバックルも黒で黒ずくめ。中二病と言われても仕方ないかも。

 マントも軽く恰好良い。マント留めは紫色だ。

 全部着ても凄く軽い。学校に行く時の半分くらいの感じかな。

 小部屋を出ると、ハリーさんが満足そうに


「恰好良いですね」


 と誉めてくれた。


「剣帯です。革製で軽量、色はまた黒ですね。色々なサイズの剣に対応します。鞘ごと脱着式ですね。内容量拡大小型バックが付属します。ポーションなんか入れるのに便利です。自動結界が付きます。マントにも自動結界が付いてましたが、持ち主のバリアーレベルに依存します。ミノル様は充分なレベルが有りますので相当便利ですよ」


「ではそれで」


「手袋を忘れてました。筋力増加が付いてます。当然汚れ防止関係なので黒ですね。とても薄くて丈夫な革製です」


「筋力増加ですか。いいですね」


「ワンドです。杖と剣を両方持つのも大変ですから。魔量増加と魔力増加が付きます」


「ではそれで」


「ミスリルの短剣です。直剣で両刃です。普段使いに最適と思います。邪魔になりませんから。対魔属性変化・攻撃力上昇が付いてます。対魔属性変化は自動で相手が火なら水とか氷とか最適な属性に変化します」


「恰好良いですね。それにします」


「ミスリルの中剣です。軽量で直剣・両刃、取り回しが良く戦い易いです。軽量剣ですので技術が無いとダメージが与え辛いですけど、ミノル様のレベルではスピードアップできますので良いと思います。こちらも対魔属性変化と攻撃力上昇が付きます。マントの内ポケットに入りますよ」


「迫力有りますね。剣に負けないようにしないと」


「最後に弓と矢入れです。弓は中型のミスリル、長距離対応で精密射撃付きです。スキルの遠目と精密射撃に連動します。ミノル様はどちらのスキルも最高なので相当便利ですよ」


「矢入れは200本の矢を収容し10本づつ自動で供給します。弓も矢入れもマントに収容できます」


「両方ともいただきます」


「とりあえず、こんなものでしょう」


「おいくらになります?」


「マイヤー商会からの贈り物です。お受け取りください」


「そんなのダメですよ。支払いますから」


「ミノル様は仕事のパートナーになったのです。安全対策に最低限の装備と思います。死なれては大変な事になりますから。これから危険が増える可能性は高いのです」


「……」


「いいですね。お受け取りくださいますね」


「…はい」


「そうそう、ポーション関係のセットも2箱ぐらい持っていってください。矢も500本くらい。このバックにどうぞ。自動浄化が付いて血汚れ防止ですので猟にも使えて便利ですよクマなら大きいのが20匹は軽く入る筈です」


 剣帯に短剣を付けハリーさんに最大限のお礼を言って、2日後の契約後に食事の約束までして帰った。

 テレポートで移動するまで、ハリーさんミアさんサキバさんが見送ってくれた。


 午後5時を過ぎていた。



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