熱血漢登場
「ふはぁ、眠い。」と眠そうに歩いているのは、我らが主人公 バン・クロードである。彼は寝坊して遅れてギルドに向かっているのだ。
そして今、ギルドの前につき言い訳を考えているバン。
「ん〜どうしょう、そうだ婆さんが道端に10人倒れてて、病院に運んでたって言お。」
そしてギルドに入る。
「いやぁ〜まいった。そこら辺に婆さんが」と言いかけた瞬間、
「久しぶりだなぁ、バン」と大きな声でバンを呼ぶ声がしたので、その声がする方を見ると、よく知る男がいた。
「お前、ジョーもどって来てたのか。相変わらず暑苦しいなお前。」。
「はははははっ、そう誉めるな照れるだろうがバン!」
「いや、誉めてねぇし。」
(ああ、うぜぇ。この男、ジョー・ルーツ。24歳で能力者。ボクサーでもある。そして、強引で空気が読めないし、ポジティブ熱血漢。一言で言うとウザい野郎。)
「バン、さぁ行くぞ。」と強引に連れていかれる。
「おい、ジョーどこ行くんだよ。」
「依頼を受けたのだ。さぁ行くぞバン。先にフィーネと凜が依頼主のところにいっている。俺たちも行くぞ」
「はぁ、嫌だよお前。ふざけんな、おい作者なにこの急展開〜。」と引きずられていくバン。
場所は移り、カマクラシティ。王都から東に行ったところにある街で和風な感じの建物が多いのが特徴。
「もう遅いよ、バンとジョー。」と怒るフィーネ
「そうだぞ、なにをしていた貴様ら。」とこちらも怒っている凜
「すまないな、ちょっとバンを連れ出すのが遅れてな。それで依頼主のところには行ったのか?」とジョー
「行ったわよ。ちゃんと情報収集も凜さんとしたよ」
「そうか、ならターゲット達の情報を教えてくれフィーネ。」
「わかった。ターゲット達は」とフィーネが話そうとするとバンが口をはさむ。
「おい、どういう依頼だ。俺はまだ聞いてない。」
「なにジョー、言ってなかったの。」
「はははっ、すっかり忘れていた。すまんな、バン。ではフィーネ説明を頼む。」
「今回の依頼はね。この街で頻発している、人の刀を奪う"刀狩り"をしている奴らを退治してくれっていう依頼をこの街の市長からされたの。"刀狩り"の情報は凜さんよろしく。」
「わかった。この"刀狩り"をしている連中は、4人組で1人は鬼のような大男で、他は普通の背格好だ。この連中は、昼夜問わず現れては刀を持っている者を襲ってくる。なぜ、刀を集めているかはわかっていない。」
「へぇ、そうなんだ。めんどくせぇ連中なんだな。じゃ、お前ら頑張れよ。俺はめんどくせぇから帰る。」と帰ろうとするバンをジョーが引っ張る。
「さぁ行くぞバン。敵は刀を持っている奴を狙う。つまり、お前と凜だ。この街を歩いていれば奴らは必ず現れる。だから行くぞ」
「おい、ふざけんな。」と抵抗するが引きずられていくバンであった。
「おい、もう1時間ちかく歩いてっけど、出てこねぇじゃねぇか。こんな昼間から襲ってくるわけねぇよ。目立つし。」
その時、バン達の前に4人組の男達が現れた。
「そこのお前達、腰に差しているものを我らに渡してもらおうか」と4人組のうちの1人が言う。
「うわぁ、本当にでてきたね。」
「そうだな、まさか出てくるとはな。」
「ははははっ、作戦大成功だなぁ。」
「おいおい、本当に出てきたよ。こいつらバカだよ。」
次回このバカ4人と戦うから見てくれ。