エルフの村到着
今俺は、エルフの村の前の森に来ている。
「おいおい、なんだこのもっさりした森はよ。」となんか本格的な森があった。これかなり歩くことになるなめんどくせぇと思いながらも、歩く俺だった。そして何時間たったかはわからねぇが、なんとかエルフの村ヴァリノールについた。おかみさんの言ったように、静かそうな村だった。
バンが村に入ろうとすると、男のエルフに止められた。
「人間、貴様ここでなにをしている」
「いや、なにってあれだよ。お前あれだよ。だからそのあれだよ。えーっと、ミリア・グランツから頼まれて来ました。ギルドセブンに所属する、バン・クロードだ。依頼主の村長さんに会いてぇんだが案内頼める。」
「なに、あの"閃光"のミリアから頼まれて来ただと、わかった。案内しょう、だが、人間ちょっとでもおかしなマネをしてみろ、貴様を殺す。」と言い、村の奥にある村長の家に行き、中に入ると、年老いたエルフがいた。
その年老いたエルフ、もとい村長が口を開く。
「ほぅ、あんたがあの"閃光"のミリアの使いかい。」
「そうだけど、なんか文句でもあんのかい?」
「ふぅ、そうかい。人間をよこすなんて、余程忙しいんだろう、我らがエルフの英雄"閃光"のミリアわ。」
「おい、じいさん。なにが言いてぇんだ。」
「いや、なんでもないさ。ただエルフの問題はエルフに解決してほしくてねぇ。」
「しょうがねぇだろ。おかみさんじゃねぇやミリアさんは忙しいんだよ。ところでさっさと依頼を教えてくれねぇかじいさんよ?」
「仕方ない、ミリアが選んだ人間じゃ。確かな腕の持ち主なんじゃろうの。お前さんへの依頼は、ある男を倒して村まで連れて来て欲しいんじゃ。」
「倒すのはいいが、じいさんよ。その男の特徴とか教えてくんね。」
「その男の名は、フロド・エルセーヌといい、エルフの男じゃ。光の能力を使う。この男は人間を殺し、故郷であるこの村に帰って来たんじゃが、人間を殺した奴にこの村の住人達は厳しく当たり、奴を追い出した。そのはらいせに奴は夜になると、森に入った者を襲いだしたんじゃ。そんなことになったので村の戦士達が奴を倒そうとしたんじゃが返り討ちにあってのぅ。そこで我らがエルフの英雄である"閃光"のミリアなら奴を確実に倒せると思い依頼したんじゃ」と村長が説明する。
「長々と説明してんじゃねぇよじいさん。短くしてくれよ。まぁ、だいたい内容はわかった。夜まで待ってその何だったっけ、名前忘れちまった。まぁいいや、そのマカロニ野郎をぶっ倒したらいいんだろ。」とバン
「やってくれるのか。マカロニ野郎ではないが、奴をどうか倒してくれ。」
「わかったよ。まぁ、ぶっ倒しやるよ。」
それから時間はたって夜になる。これからバンは森に向かうのであった。