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呪い・不死身

「な、なんでお前がここにいるのだ。」と凜が撃たれたバンに近寄り聞く



「へっ、なんでいるかってか。そりゃあお前、あれだよ男には女を察知するレーダーが股についてるからなぁ。お前らの位置くらいすぐわかるさ。」


「私が言いたいのは、なんで私をかばったりしたのかということだ。」



「別にお前をかばったわけじゃねぇよ。そのデカい乳をかばったんだ。巨乳は国の宝、いや違うな世界の宝だからよ。大事にしなきゃいけないだろ。俺はその大事なもんを守れたんだ本望だ。」



「馬鹿かお前はこんな時まで冗談を言って、そんなことのために死ぬなんて大馬鹿者だぞ。」と言いながら凜は泣いてしまった。



「俺のために泣いてくれんのかい?うれしいね。そのついでといっちゃあなんだが、その乳を俺に揉ませてくれ最後の思い出にしたいんだ。」とバン



「うむ、わかった。存分に触ってくれ」と凜



バンの手が凜の大きな胸に触れようとした時、その手をフィーネがはじいた。



「バンいい加減にしないともう一発くらわすわよ。」とフィーネが怒る



「ちっもうちょっとだったのによ。仕方ねぇな」と言い立ち上がった。先ほどガトリングで撃たれた傷は、信じられないことに癒えていた。



凜はあり得ないというような顔になっていた。



「な、これはどういうことだ!?あんな重傷だったのがなぜ治っている。私はこの男は確実に死んだと思ったぞ。」とかなり動揺している凜



「すいませんね、凜さん。ほらバン説明しなさいよ。」とフィーネ



「説明すんのめんどくせぇな、まぁあれだよ、あれ、簡単に言うとだな。つまり、俺はよ呪われてんだよ。」とバン



「呪われているとはどういうことだ」と凜



「あぁそれはだな昔、いろいろあって悪魔ちゃんに呪われてだな。それでこんな体になっちまったんだ。普通の野郎なら死ぬような傷を負ってもすぐ再生して死なねえんだ。つまり、"不死身"ってこった。それに呪いのせいで能力持っちまったし、めんどくせぇ」とバン



「じゃあ、お前は死なないのか?」と凜



「だから不死身って言ってんだろ」とバン



「そうかだったら安心した。私はてっきりお前が死んだと思ったからな。良かった本当に」と安心した表情になった凜



その時

「なに、そこでしゃべりこんでやがる。」と盗賊お頭が言う



「うるせぇんだよこのモブキャラがぁ。俺たちメインキャラのトークに入ってくんじゃねぇよ。」とキレるバン



「ったくよ、モブのクセになんで武器がガトリングだよ。ありえねぇよ、つーかてめぇよくも、俺の服に穴あけやがったなぶっ殺すぞ。あとガトリングって結構痛いんだな、死ぬかと思ったわ。まぁ死なないけどな。つーわけで、モブキャラの盗賊お頭とその愉快な仲間達には消えてもらおうか」とバン



バンは腰の刀を抜くと、あり得ないスピードで愉快な仲間達との間合いを詰めバッタバッタと倒していく。そして、残るは盗賊お頭だけとなった。



「これでわかったろ、モブキャラは目立った戦闘シーンなんか書いてもらえないんだよ。」とバン


「うるせぇ俺はモブじゃねぇ」と言いガトリングをバンに向けて乱射する盗賊お頭。しかし、バンは余裕でかわして、お頭との間合いをつめた。そして刀の柄でお頭の頭を殴り気絶させた。



「わかった。てめぇはモブキャラなんだよ。だから一撃で倒されんだ。」とバン



「なんという強さだ。一瞬で間合いを詰められる脚力にあの剣の腕は本物だ。型とかはめちゃくちゃだが、雲のように型がない剣は達人でも勝てわしないだろ。あの男これほどとは」と驚嘆している凜



その横でフィーネはバンを誉められて嬉しそうな顔をしていた。



「てめぇら手伝わねぇか、こいつ縛って自警団に引き渡すぞ。」とバン



「今行くわよ」とフィーネ

「わかった手伝おう」と凜


こうして盗賊退治は終わり、依頼主の凜ともお別だ。



「凜さん、結構楽しかったです。また何かあったら依頼してくださいね。」とフィーネ



「ちくしょう、結局その乳は揉めないし、一発もできなかったぁ。」と嘆くバンに凜が意外なことを言う。



「その、あのだなお前、じゃなくてバン。そのあれだ、その一発だがやってあげてもいいぞ。」と凜の爆弾発言が飛び出す。


「マジかよ。わかったじゃあさっそくやろうか」とバン



「なに言ってるんですか凜さん?あなた正気ですか?なんでいきなりバンなんかとそんなことをやりたいだなんて」とフィーネ



「あのだなフィーネ、私は父上から好いた男を婿にし一生を添い遂げろ。そしてその好いた男に純潔を捧げるのだと教えられたのだ。」と頬を赤く染めながら言う凜



「つまり、好いた男がバンでそのバンと結婚して処女を捧げるってことですか。なんでバンに惚れてるんですか凜さん」とフィーネ



「私をかばってくれた男らしいバンの姿に私は心を奪われたのだ。だからバン私の婿になってくれ。そうすれば一発でも何発でもできるぞ。」と凜



「魅力的な話しだか無理だ。俺にはやるべきことがある。それまではギルドセブンにいなきゃいけねぇんだよ。すまねぇな」とバン



フィーネは内心ホッとしていた。バンがもしも凜の婿になってしまったらと思うと不安だったのだ。しかし、ホッとしたのもつかの間で凜が驚くべきことを言う。



「では、私もギルドセブンで働こう。未来の夫の世話をしなければいけないしな。」



「なっ、なに言ってるんですか。ギルドセブンで働くって。今はあれですよ、従業員がいっぱいで入れません」とフィーネ



「おい、貧乳なに嘘ついてんだ。従業員いっぱいじゃねぇし、凜の腕なら余裕でギルドに入れるだろうが」とバン



「なによバン、凜さんのこと呼び捨てにして、ごめんなさい凜さん嘘ついたつもりじゃなくて忘れてただけなんです。」とフィーネ



「じゃあ私はギルドセブンに入れるのだな。良かった。では行こうか」とバンの腕にその豊満な胸を押しつけて歩きです凜



うぉー柔らかいと心の中で叫ぶバン



「ちょっと凜さん、離れてください。」とフィーネ



「嫌だ離れない、フィーネ私達はライバルだ。これからは積極的にバンにアプローチさせてもらうぞ。」と凜



「私だって負けません。」とフィーネ



「めんどくせぇな、お前らさっさとギルドセブンに帰るぞ。」とバン



三人はギルドセブンに帰って行った。帰り道にフィーネと凜が火花を散らしていたことは言うまでもない。

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