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6-4 嘘の決断は邂逅を迎える④

知力テストの結果は出る

どうなるヤマタケ!

 昨日第10競技目が終わった。


 最高に熱い展開だったな。


 翌日後半戦の課題は言い渡された。


 知力テスト


 現、古、漢、数、化、物、生、英、地、歴、公、芸、家、保、商、簿、情、美、工、宗

 上記20科目 満点2000ポイント


 体育祭のポイントと知力テストのポイントの合算で結果を出す。


 テストは3日後に前半の10科目、7日後に後半の10科目を行う。


 以上


「これまた厳しいもんだ。確かにこれなら知が優秀な人は体育祭で体の優秀な人に劣っていた分のアドバンテージを知識さえあれば覆せるだろう。」


「シンドウさん。これはヤマタケ君にとって最も壁として立ちはだかる関門ですね。」


「ああ、こればかりヤマタケの力でどうにかできるレベルにないからな。..ユイ。各科目のエキスパートを選出し集まってくれ。」

「わかりました。」


 なんとか体育祭で取った点数分くらいは取って貰わねばな。


 ◇


 空き教室を貸し切った。

 ヤマタケは椅子にくくりつけてある。

 室内にはユイと10名の配下に来てもらった。


「自分の勉強をしたいところだと思うが、ヤマタケに落ちてもらうわけにはいかないんだ。睡眠時間は4時間でいい、お手洗いは田中に任せてあるから呼んでくれ。」


「「「イエス・マイ・ロード」」」


 ...訓練させすぎたかな。悪乗りなのか本気なのか。


「シンドウさんこんなことせずとも、僕は死ぬ気で勉強するつ...」

「五月蠅い黙れ!余分な思考を捨て勉学に思考を使い続けろ!0時から4時までは思考を止め寝ろ!生理現象が限界と判断した場合は手をあげろ!」


 それではこの学校で点数を取ることなんてできないんだよ。


「...!?」


 制約の力がかかる


「ユイ後は任せたぞ」

「わかりました。」



 ◇

 3日後テストが始まった。

 ヤマタケには命令をテストに全力で思考回し解けと切り変えた。


 テスト終了時には...


「いや~ヤマタケ。お前はよくやったよ。ぐすん。真っ白に燃え尽きたような色してやがるな。...全命令を解除せよ!」


「...ごほぉ...はぁはぁ...ころ...殺す気ですか!...うぅ吐きそう。..うっ!?」


 ヤマタケを気絶させる。今は休む時だからな。もうひと踏ん張りだ。


 ◇


 次の日、空き教室を貸し切った。

 ヤマタケは椅子にくくりつけてある。

 室内にはユイと新たな10名の配下に来てもらった。


「自分の勉強をしたいところだと思うが、ヤマタケに落ちてもらうわけにはいかないんだ。睡眠時間は4時間でいい、お手洗いは田中に任せてあるから呼んでくれ。」


「「「イエス・マイ・ロード」」」


 ...なぜその返事なのだろうか。やはり訓練させすぎたかな。


「勘弁してください!本当に死にますって!やめ...」

「五月蠅い黙れ!余分な思考を捨て勉学に思考を使い続けろ!0時から4時までは思考を止め寝ろ!生理現象が限界と判断した場合は手をあげろ!」


 諦めろそれではこの学校で点数を取ることなんてできないんだよ。


「...!?」


 制約の力がかかる


「ユイ後は任せたぞ」

「わかりました。」


 ◇


 さらに3日後テストが始まった。

 ヤマタケには命令をテストに全力で思考回し解けと切り変えた。


 テスト終了時には...


「いや~ヤマタケ。お前はよくやったよ。ぐすん。真っ白に燃え尽きたような色してやがるな。...全命令を解除せよ!」


「...ごほぉ...はぁはぁ...うぅ吐きそう。..オエェェェエ!...う!?」


 ヤマタケは制約をといたら吐いた。念のため化粧室に来ておいてよかった。

 そしてヤマタケを気絶させる。苦しまないよう楽にしてやる。


 よく耐え抜いた。思考し続けることは生易しいことじゃないからな。


「さて頑張りを見せてくれたからな、俺もやらねばならんわな。」


 ◇

 テストが終わり翌日


「いや~終わった終わった。皆お疲れさん!」

「いえいえ。シンドウさんこそお疲れでしょうに、苦労している分は私が全力で癒しますよ。」

「そうだな。最近は骨の折れるような日々だったからな」


「ヤマタケ君の調子はどうなんでしょうか?かなり無茶させたとききましたが。」

「大丈夫だろ。アカネも課題面でのサポートに感謝する。」


「これくらいで音を上げるとは情けない。鍛え方が足らんのだ。...ヤマタケは。」

「なんだかんだ。認めているんだな。あんな戦いを見せられたらそうなるか。でもこれならヤマタケは部下にしても問題なさそうだな。」


 いつか俺に仲間と言わせるには足りない物があるからな。


「よっしゃ!今日は飲むぞ!乾杯!!」

「「「乾杯!!!」」」


 ◇


 テストが終わり3日が経った。


「ここは...どこだ。うっ頭が痛い..」


「起きたかヤマタケ。」


「ん..なんで剛が部屋にいるんだ?...はぁ!テストはテストの結果はどうなった!」


 部屋には武本 剛、麻耶、摩耶、田中さんと仲間が少しいた。


「掲示板に貼り出されているから、自分の目で見てくるといい。」


 剛の表情は優れない。結果が悪かったか。でもそれにしては落ち込んでる様子ではないな。


 ◇

 成績順位が貼り出されているという校庭に向かった。


「嘘だろ。あれほどやっても足りないのか。いやそうだよな。足りるわけがないのか。」



 成績順位(現在の校内順位)


 .

 .

 .



 最下位ヤマタケ 961点


 そう記載されている。


 体育祭でも点数を取れていたと過信していた。知力テストも恐ろしく難易度が高かったが、解けた問題もあった。だが結果は結果だ。受けとめる...


「...受け止められるわけないじゃないか。僕は、僕はあれほど支えて貰ってもダメなのか。...ごめ..ごめん皆。」


 これほど悔しいことがこれまであっただろうか、なぜ僕は今まで努力を怠っていた。頑張れたはずだ。時間ならあったじゃないか!


「ヤマタケ、成績順位ではなく重要事項が書いてある方の掲示板を見てくれ。」


 何を言っているのだろう。そこを除くと


 重要事項


 課題より校内843名の内1%以下だった結果の者以下8名は退学処分とする。荷物を持ち本日校長室に来るように。


 シンドウ

 ユイ

 白石 

 桜歌 

 シロネ 

 周子 

 ウコン 

 高美


 以上。


 何が書いてあるか認識ができなかった。

 どういうことだ。そんな馬鹿なことあるわけがないじゃないか!


「どうなってんだ剛!僕は最下位のはずだ。しかもこの8名が下だなんてありえないだろ!」


「言いたいことは分かってる。シンドウさんから伝言がらある。聞くか?」


 伝言だと....くっ..またあの人は!


「聞かせてくれ剛!」


「..ヤマタケ。お前この短期間でこの学校の生徒の成績を超えられるわけないだろ。甘いんだよ。ここは天才が努力し入るところなんだと言ったろうが。それでもお前はよく頑張ってくれた。これから卒業し俺の決断が間違っていなかったことを証明して見せてくれ。ヤマタケには匙以外の組織の配下を全員引き入れた。受け入れてくれ。ポイントもペナルティーを差し引いても9999ポイント今持ってる状態になっている。今週末に配下の数834人分のポイントが入る。自動的に卒業だ。最後の学園生活は楽しんでいいぞ。それかサトウを取り込めるか挑戦でもしてみろよ。俺のことは心配するな、あいつを含めた9人で仲良く地獄渡りしてやるさ。じゃあな体に気をつけてな。以上...これが伝言だ」


 あんたはなんなんだよ!本当に!勝手に現れてこんなところに連れてきて!いきなりさよならって!ふざけんなよ。


 ヤマタケは足がぐらつき、膝をつく。


「なんで勝手に押し付けてくるんだ!なんで僕だけ卒業なんですか!なんでですか!シンドウさん!...いやごめん..なさい。僕が不甲斐ないばかりに、僕がもっと努力していれば...こんな方法使わなくても良かったんだ!...でもそれならなんで僕も連れていってくれないんですか。ズルいですよ。」


「ヤマタケ。お前は託されたんだぞ。シンドウさんしいてはあのリーダー達に!確かにお前は仮初めだらけだっかもしれん。だが応えるべきだと俺は思っている。」


 剛。シンドウさんの思うツボなんでしょうね。僕が仲間を置いていけるわけがないと。こんな気持ちにさせられるとは思いませんでしたよ。


「シンドウさん。絶対次会ったら仕返ししてやりますからね!...僕に良き出会いを仲間と繋げてくれてありがとうございます。」


 僕は卒業したらどうなるかはまだ知らされていない。だけどこの仲間達とどんな道を突き進んで行ってみせますよ。

ヤマタケの決意はさらに固まる

シンドウさんは一体!

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