7 共同部屋
--じゃあ、まずお前が何なのか話そうか。
--待って、ここどこなの?
俺はずっと気になっていたことを聞いた。
薄暗いこの空間、俺たちの周りだけ多少明るいが。
とりあえず何もない空間である。
--ここか? ここは共同部屋。二人の魔力が混ざったときに発生する部屋だ。まあ、心の中にある空間ってとこだな。
--なるほど、俺が気を失ってるからここにこれたわけか。
--ちょいと違うな。二人の意志が同じで強いならいつでもこの空間に来ることはできる。カズマはまだ無理だけどな。
やっぱりなんかムカつく。
--まあ、ここの事は分かってきた。俺について教えてくれ。
--何から話そうかな。とりあえずカズマ、お前は希少種なんだ。
--ん? 俺エルフじゃないの?
--エルフだよ。持つ力が希少なんだ。
--持つ力? 俺魔法使えないらしいけど。
なんか自分に能力があるらしくちょっと嬉しかった。
--それで、俺ってなんの能力持ってるの?
--んーこれが難しいんだよな。守護霊召喚って感じだ。君はエルフでもあり、守護霊でもあるんだ。
--守護霊召喚?てか、守護霊!?
--そう。だから、あらゆるものに憑く守護霊を呼び出すことができるんだ。
--じゃあ、ガブリは守護霊なの?
--そうだね。まあ、カズマは90%エルフ、10%守護霊っていう感じかな。珍しいんだよ守護霊の割合がもう一つの種族の割合より低いのは。今まで出会ったほとんどが10%他種族、90%守護霊っていう感じだったからさ。ちなみに守護霊の割合の方が高い奴は守護霊召喚はできない。
なんかわくわくしてきた。
ゲームで言うユニークスキルのようなものなのだろう。
オンリーワンっていうのが気持ちよかった。
--ただ、リスクがあるんだよ。この守護霊召喚には。
--リスク?
ぞくっとした。
--守護霊召喚には互いの同意が必要なんだ。だから、さっきみたいにいきなり召喚してしまうとカズマの身体にダメージかかかるんだ。血吐いただろ?幸い俺はそこまでの守護霊じゃないからあれで済んだけど、もっと上の守護霊を今日みたいな召喚の仕方をすると死ぬよ。
ガブリの鋭い視線が突き刺さってくる。
--死ぬ?
--そう。カズマは魔法は使えないようだけど体内にはしっかり魔力は流れている、この世界では誰でも。守護霊召喚にはその体内の魔力が使われるんだ。魔力を使うってことは魔法っちゃ魔法なのかな、無属性魔法。
--同意ってどうやってするの?
--そうだな。言っても今日のは稀なんだ。カズマが無自覚に召喚しようとして俺がカズマの中に来たけどカズマは無自覚だったから同意という形が成り立っていなかったんだ。だから、ちゃんと確認して出てこなかった俺も悪い、すまん。召喚するときはこんな感じの空間が構築されるか心の声の返答があるからしんぱいするな。
ちゃんとした感じで少し安心した。
--ただ、勝手に出てこようとする奴もいるからやばいと思ったら触れてるものから手を離せ。
--了解、大体わかった。
--お、なんかカズマの友達がお前を呼んでるみたいだ。またな、カズマ。
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目を開けるとエミリアたちがいた。
「サリー!! カズマ起きた! 生きてた!」
「カズマー!」
そう言って三人がとびかかってきた。
「心配したよー!」
「ありがとう」
「全く心配かけやがって」
「まあ、いいじゃない。生きてたんだから」
なんか愛されてるなと感じて嬉しかった。
そばにはさっきの弓が置いてあった。




