1 入国
ちゅんちゅん。
鳥のさえずりが聞こえる。
とても心地よい。
「ここは?」
隣に立っているエルフの少女に尋ねる。
「着きましたよ。ここがエルフの国です」
金髪で貧乳の美少女エルフは答える。
彼女はエミリア。
そして、俺は桐生カズマ。
エルフの国を救うという契約を結んでこの世界に来てしまった。
「さあ、行きますよ」
エミリアについていくようにして歩く。
流石に初めての異世界は不安だ。
エルフについてすらも耳が特徴的くらいのことしか知らない。
ホントに何とかなんのかなとカズマは思った。
エミリアはどんどん森の奥へ入っていく。
それにつれてカズマの不安は募っていく。
どこまで行くんだろう、無事に契約を全うできるだろうか、様々な考えが頭を飛び交っていた。
「あ、見えてきましたよ」
「ほんと?」
聞き返しながらエミリアが指さした方を見る。
「おお!」
すべてがツリーハウスである。
すべての建物が木に引っかかっている感じだ。
とても幻想的である。
森と一体している。
すると、一番デカい建物から一人飛び降りてきた。
このエルフも金髪だ。
少しピンク色がかかっている。
エミリアよりほんの少しだけ胸がデカい。ほんの少し。
「初めまして。私はサリー、この国の軍の隊長をしています」
「あ、よろしくお願いします」
カズマは圧倒的オーラのため直視できなかった。
「戦闘に出るときは作戦の相談などさせてもらいますので」
「あ、はい」
思わず返事をしてしまった。
作戦の相談?俺戦闘初心者なんだけど。
「ここでの世話役は私とエミリアが行いますのでよろしくお願いします」
「了解っす」
カズマは余裕たっぷり風に答える。
内心焦りで爆発しそうだ。
「では、宿泊してもらう部屋にご案内します」
そう言われサリーに着いていく。
「なあ、ほんと不安でいっぱいだから頻繁に相談乗ってくれよ」
隣を歩くエミリアに声をかける。
「もちろんですとも」
「よかった」
「サリーには強い人連れてくるねって言っちゃったからカズマ様が弱いのばれたら私もボコボコにされちゃう」
「私も?って言った?もって俺もってこと?」
「早く自分が使える魔法を見つけましょう」
「どうやって?」
「落ち着いたら私がつきっきりで教えますよ」
「よかった・・・」
カズマは適当なエミリアは魔法すらも教えてくれないんじゃないかと思っていたのだ。
「魔法使えなかったらドンマイです!」
むかつく笑顔で言ってきた。
「・・・」
しかし、ほんとに使えなかったときを考えると怖かった。
「さあ、ここです」
いつの間にか宿泊部屋に着いた。
一番大きな木の最上階に近い位置の部屋だ。
窓からの景色が今まで見たことないような景色で感動した。
「今日は疲れたでしょう。明日からよろしくお願いします」
そう言いながら美少女二人は部屋から出て行った。
「寝るか」
そう言いながらベッドに横になった。
想像以上の気持ちよさだった。
カズマはすぐに眠った。




