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爺さんと怪物少女  作者: あさしおやしお971号
騎士と呪いと花
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ソルベの視力

ソルベの探す花は未だに情報もないままである。

それでもマイペースなソルベにヘルムートも少し呆れ気味だ。

そんな中いつものようにソルベは趣味になった料理を振る舞う。

だが少し気になる事もあるようで。


「ほら、レアチーズケーキだぞ」


「お前すっかり料理が趣味になっているな」


「美味しいのが悔しいわよね、悔しいのよ」


「姫様とはスキルの差が…」


そんな料理がどんどん上達しているソルベ。


そういえばとアルが気になっている質問をぶつけてみる。


「ねえ、ソルベってメガネしてるけど目が悪いの?」


「何の話をしているのですか?」


「あ、洵さん、少しソルベさんのメガネの話を」


「別に目は悪くないぞ、視力は3ぐらいあるな」


「それなのになんでメガネなんかしているんだ?理由でもあるのか?」


ソルベは目は悪くないのにメガネをしているらしい。

その理由も少し気になるので改めて訊いてみる。


「目が悪くないのにメガネなんかしても意味あるの?」


「このメガネは相手を捉えやすくするためにつけてる、いわばスコープ代わりだ」


「つまり元々いい視力をメガネでさらに強化していると?」


「そんな事出来るものなんですか?目がいい人がメガネかけて効果あるんですね」


「確かにメガネは視力矯正の道具だ、使い方次第ではそういう効果もあるのかもな」


ソルベは元々いい視力をメガネでさらによくしているらしい。

本当にそんな効果があるのかとヘルムートも少し疑問に思っていた。


とはいえ本人はそれで視線が乱れる事もなさそうに暮らしている。

洵もそれが出来るなら剣術の腕をさらに磨けるのではないかと考える。


「でも僕としては洵の方が強そうに感じるな、糸目の奴は大体そういうものだ」


「お前は漫画とかを読み過ぎだろう、糸目が強いのはそういう世界だぞ」


「でも洵が開眼したら普段より強くなりそうよね」


「そんな事はないと思いますけどね、まあ確かに開眼すると視界は広がりますが」


「視力って何かとありますね、ソルベさんにしても洵さんにしても」


そんな創作世界の話はさておいて。

それでもソルベの視力がいいのは確かなようだ。


実際本人も視力が3はあると認めている。

メガネをしてその視力を強化しているというのも凄い話だが。


「なんにしてもお前、目がよかったのか、ワシは視力が悪いとばかり」


「視力矯正ならメガネ一択だな、他は論外だ」


「そうですね、眼科医がメガネしかいない理由です」


「そういえば確かに目が悪い眼科医ってみんなメガネよね」


「あれってメガネへの信頼だったんですね」


ソルベもメガネへの信頼は厚いようだ。

やはりメガネこそが視力矯正の最高峰なのだろう。


洵も眼科医がメガネしかいない理由をそれだと知っている。

メガネはそれだけ優れた道具という事か。


「なんにしても僕がメガネをしている理由は分かったか、さっさとケーキを食べろ」


「そうね、ケーキいただくわ」


「美味しいです、ソルベさんどんどん腕を上げますね」


「もはやプロに近づきつつあるな、こいつの学習能力と向上心は高すぎる」


「大したものですよね、ソルベさんは」


そんなこんなでソルベの作ったケーキは美味しく完食する。

メガネをするにも人によって理由は違うということである。


ソルベの視力がいいのは鍛錬の賜物なのだろうか。

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