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爺さんと怪物少女  作者: あさしおやしお971号
騎士と呪いと花
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オープンな性格

ソルベの求める花を探しているヘルムート達。

だが当然情報などないし、それを知る者もいない。

誰に訊いてもそれに関する情報は得られていない。

それでもマイペースなその騎士様は諦めてはいないようで。


「花の情報なんかないな、データベースも図鑑も載ってない」


「それ以前にその花の名前とか分からないんだから、探しようがないわよ」


「そうですね、せめて名前が分かれば私の検索機能も使えると思うのですが」


「名前か、僕もそれは聞いていないな」


名前も分からない花を探していたという事である。


それでもソルベは諦める様子はないようで。


「なんにしても名前ぐらい分からんと始まらんな、こりゃ」


「ヘルムートも巻き込まれる体質なのかしら」


「メアさんの言う通りかもしれませんね」


「母上ったら面倒な…」


「なに、焦らずともいいだろう」


ソルベは相も変わらずマイペースな様子。

そんなソルベは意外とオープンな性格のようでもある。


裸を見られても動じる事もないし、慌てもしない。

自分は元々男だからという事もあるのかと思っていた。


「それにしてもソルベ、あんた意外と勇敢よね」


「この前近所の川で子供が溺れてるのを助けたと聞きましたが」


「それか、助けを求めるのなら手を差し伸べるのは騎士として当然だ」


「それはいいんだがな、大衆の目の前で服を脱ぎ捨てて川に飛び込んだそうじゃないか」


「痴女なのかしら」


ソルベのそういうところは自分が男だと信じて疑わないせいなのか。

流石に服のまま川に飛び込めば水を吸って重くなってしまう。


だからといってそういう行動は流石などうなのか。

女の騎士が服を脱ぎ捨てて川に飛び込んだというのは騒ぎになったようで。


「せめて下にさらしを巻くなりしてもらいたいものですね」


「なんだ?僕は男なんだから裸を見られるぐらいなんともないだろう」


「オープンな性格なのか、単なる痴女なのか、どっちだと思う?」


「ワシに聞くな、というか流石にそれはワシでも返答に困る」


「ヘルムートも歳を取っても男なのね」


ヘルムートでも扱いに困るその性格。

真面目すぎるが故の熱血漢という感じさえする。


その反面素直になれずにきつい言葉を吐いてしまうようでもある。

本当に扱いに困るとはこの事のようで。


「それはそうとこの黒焦げはなんだ」


「僕が焼いたホットケーキだが」


「…炭素でしょ、これ」


「ソルベさんが料理をしてみたいと言うので教えてはみたのですが」


「流石に炭素は食べられないわよね」


ソルベの焼いたというホットケーキは見事に炭素になっていた。

最初はこんなものかとも思ったが、家事などは壊滅なのかとも思う。


とはいえアルも料理などは壊滅なので人の事は言えない。

改めて木花のありがたさが分かった。


「それはそうとその花の名前とか分からないの?」


「名前が分からんのなら外見的特徴とかでもいいんだが」


「すまない、それも分からない」


「どうやって探すのよ」


「何かしらの情報があれば少しはなんとかなると思うのですが」


外見的特徴も名前も分からないその花。

それをどうやって探そうかと改めて考えてしまう。


「やれやれ、知っていそうな奴が向こうから歩いてでも来てくれんものか」


「こればかりはねぇ、どうすんのよ、ほんと」


「焦らなくても逃げはしないだろう」


「ソルベは冷静なのかマイペースなのか分からないわね」


「困ったものですね、本当に」


そんなこんなで花探しは難航を極める。

ソルベの性格の事もあって、アル以上に手を焼きそうである。


ソルベは己に素直なのだろうか。

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