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東の国の事情

今日も今日とていつものように暮らすヘルムート達。

そんな中アルが東の国について質問してくる。

それは調べていたら偶然見つけたという話。

東の国の事情ともいえるその話とは。


「ねえ、洵、東の国って冬は雪が凄いって本当なの?」


「どうしたんですか?また」


「姫様と東の国について調べてたらそういうニュース記事を見つけて」


「なるほど、それで確かめたいという事か」


東の国の豪雪のニュースでも見つけたらしい。


それについて質問してきたようだ。


「それについては本当ですよ、東の国の北部になると冬の雪はそれこそ豪雪です」


「あの記事マジだったのね…」


「ついでに言うが夏は酷暑だぞ、それこそ砂漠や北国よりはマシなだけでな」


「つまり夏は凄く暑くて冬は凄く寒いんですか」


「ええ、そうなりますね」


そのニュース記事が本当というのにも驚いているようだ。

だがもっと衝撃的なのはここから先である。


「ついでに言いますが、東の国は自然災害大国です、台風、火山、雪、地震など」


「攻め込もうとした他国の軍が海を越えようとして嵐で壊滅したなんて話もある」


「は?海を越えようとしたら嵐で軍隊が壊滅って、それ盛ってない…わよね?」


「本当ですよ、あと夏は台風でズタボロにされるのがお約束です」


「サラッと言ってますけど、それとんでもない話なんじゃ…」


洵も当たり前のようにそれを話す。

アルとベリンダには盛っているようにも聞こえるが、当事者の話である。


それなら本当なのだろうと信じるしかなかった。

東の国は自然災害大国、その話に衝撃を受けているようだ。


「ついでに言いますが外国なら都市が崩壊するレベルの大地震もたまにありますね」


「そういえば昨日で震災から結構経ったのか、東の国のバイタリティには勝てんな」


「なんか自然災害の規模が凄すぎて言葉が出ないんだけど…」


「そんな環境で普通に暮らしてる東の国の人って強いんですね」


「あの国は対策してても吹っ飛ぶレベルの自然災害がたまにあるから怖いんだがな」


ヘルムートもそれについては経験があるようだ。

東の国の自然災害はそれこそあらゆる要素がある。


冬は雪が凄いし夏はとても暑い。

さらに特定の季節には台風も頻繁にやってくる。


いつ来るかも分からない地震や噴火もあるのが東の国だ。

そんな自然の神に試練を与えられているとしか思えない国なのである。


「東の国の何が凄いと言えばそれは外国よりも圧倒的に多い自然災害ですから」


「流石にあの国に外国人が住むのは結構キツいな、慣れるしかないんだ」


「自然災害に慣れろとか、ずいぶんな無茶を言うのねぇ」


「でもそれしかないんですよ、外国だと特に地震が少ない国も結構ありますから」


「地震ってそんなに凄いんですか?」


洵の話では地震はそれ単発よりも津波の怖さがあるらしい。

揺れによって津波を併発し海岸線はそれこそ飲み込まれてしまう怖さがあるという。


「地震は津波を併発しますからね、海岸線の都市なんてズタズタですよ」


「なんか想像以上だったわね…東の国の人間は強いって改めて理解したわ」


「災害から瞬時に復興する国民性をなめるなという話だな」


「東の国で暮らせる自信がないです」


「ふふ、他に訊きたい事があれば何でもお教えしますよ」


アル達も今はいいという事らしい。

とはいえ東の国の過酷さを聞いて驚きは隠せなかったようだ。


東の国は自然災害大国、そんな世界で生きてきた洵は強いと思っていた。

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