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風邪の時は

冷え込む冬のいつもの日、ヘルムート達はいつものように暮らす。

一方の怪奇事件は今回も進展しないままだ。

そんな中アルが風邪を引いてしまったようで。

今日はアルはお休みである。


「ごほっ、うぅ~、この私が風邪引くとか不覚だわ」


「まあ仕方なかろう、ゆっくり休んでしっかり治せ」


「そうですよ、姫様、無理したら怒りますからね」


「あと風邪だと食欲もないでしょう、お粥でも作りましょうか?」


風邪の時は消化にいいものを食べるのが基本である。


あとは栄養価の高いものなどもおすすめだ。


「木花は今はアイスとかプリンを買いに出ているからな、ワシらで何か作るか」


「食べられるものを作りなさいよ」


「私も手伝います」


「とりあえずキッチンを見てみますか」


「だな、何かあるといいが」


そんなわけでヘルムート達はキッチンに移動する。

そこで棚などを適当に見て回る。


すると夏に余ったそうめんと鶏ガラスープの素を見つける。

お粥にしようかと最初は思っていたが、それに洵が閃く。


「そうめんと鶏ガラスープですか、では温麺でも作りますか、消化にもいいですし」


「温麺か、確かにそうめんならスルッと入るだろうしいいか」


「温麺ってなんですか?」


「温かいうどんやそうめんなどの特定の地域での呼び方ですよ、主に中華風の事です」


「へぇ、そういうものなんですね」


そんなわけでお粥ではなく温麺を作る事に。

とりあえずお湯を沸かしてそうめんを茹でる。


その間に鶏ガラスープをお湯で溶かしてそうめんのつゆを作る。

あとは茹で上がったそうめんを鶏ガラスープに入れて完成である。


簡単に作れて栄養価も優秀、さらに風邪の時にはありがたいものだ。

そうめん自体茹で時間が短いので時間がない時は助かる料理でもある。


「アル、温麺を作ってきたぞ、起きられるか」


「ええ、なんとか」


「とりあえず少し柔らかめに茹でたので食べられるだけ食べてください」


「そうするわ、それじゃいただきます」


「でも洵さんは流石ですね、本当に」


アルは温麺をスルスルと平らげていく。

風邪の時はお粥もいいが、うどんやそうめんなども食べやすくていいのだ。


風邪の時のうどんやそうめんは少し柔らかく茹でるのがコツである。

スープは普通のめんつゆより鶏ガラスープなどが栄養価の面でも優秀だ。


そうめんに鶏ガラスープと聞いて不思議に感じるかもしれないが、これが美味しい。

中華風のそうめんやうどんは風邪の時でなくともおすすめのお手軽レシピなのだ。


「ごちそうさま、美味しかったわ」


「やはり温麺にして正解でしたね」


「はい、たくさん食べられたのならよかったです」


「とりあえず木花が帰ってきたらアイスとかプリンでも食っておけ」


「風邪の時はアイスやプリンも栄養価としてはとても効きますからね」


風邪の時はとにかく栄養価の優れるものを食べるのがポイントだ。

鶏ガラスープもそうだが、アイスやプリンはそれだけで栄養価が高い。


風邪を引いた時のちょっとした贅沢でもある。

必要な栄養価や材料が全て入っているからこそ風邪の時にはおすすめなのである。


「戻りましたよ」


「お、戻ったか、ではあとは任せるか」


「バトンタッチですね、木花さん、あとは任せます」


「アイスとプリンとかゼリーですね、姫様もキチンと治してくださいね」


「世話をかけるわね、とりあえずゆっくり休ませてもらうわ」


そんなこんなで風邪を引いたアルの看病をみんなでして日は過ぎる。

看病が効いたのかそんなかからずにアルの風邪は完治した。


風邪の時に食べた温麺の美味しさでアルはまた一つ美味しいものを知ったようだ。

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