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年明けの街

年末はゆっくり過ごしたヘルムート達。

正月も終わり仕事もいつものように始まる。

アル達も楽しめたようで満足気だ。

そして街はいつものように賑わい始めるのである。


「ふぅ、仕込みも終わったし店も開けないとな」


「今日から仕事始めですからね、我々も仕事ですよ」


「お正月で少し体重が増えた分は回収しないといけませんね」


「本当よね、私も体重計に乗ったら少し増えてたし」


アルも体重が少し増えていたらしい。


やはり正月太りはお約束なのだろう。


「とりあえず店を開けるからな、洵は剣術を教えにいくんだろう」


「ええ、とはいえ時間はありますしそれまでは暖まっておきますよ」


「姫様も体重が増えてたんですね、お正月は恐ろしいです」


「お二人は見事に少し重くなりましたよね」


「言うな、確かに私もベリンダも細いんだけど増えるならもう少しね」


つまり脂肪ではなく筋肉で重くなりたいという事である。

確かに重量級のスポーツ選手などは筋肉で体重を増やしているわけで。


そういう意味でもアルなりに重くはなりたいのだろう。

アルもベリンダも細く軽いので少しは筋肉をつけろとヘルムートも言っている。


「無理もないさ、スポーツ選手の体重は脂肪ではなく筋肉だ、そうだろう?」


「ええ、ただお二人は流石に細すぎるので少しは重くなりましょうね」


「分かってるわよ、一応剣術やってるからそれなりには鍛え方知ってるし」


「とはいえ細いのは王族特有なんでしょうか」


「確かにコルセットとか日常的につけてますからね」


王族や貴族はコルセットをつける事もよくある。

やはり外見は大切なのだろうという事である。


アルもここに来る前はコルセットのついたドレスなどを着ていたらしい。

ちなみにそれの有無でアルの体型は結構変わるとベリンダは言う。


本来のアルは少し太めの体型なんだとか。

ウエストのくびれがそんな感じられないのは年相応という事なのか。


「体型なんてものは若いうちは少し太いものだ、細すぎる奴は寧ろ怖いぞ」


「そういえば木花さんは着物が基本なせいか細く見えますよね」


「確かに…脱ぐともう少し太いから着痩せするのかしら」


「アルさんも服を着ていると普段より細く見えますね、着痩せでしょうか」


「そういえば確かに…姫様って見た目よりふっくらしてますし」


ベリンダもそれは知っているようだ。

侍女として着替えなどを手伝っていた事もあり、アルの体型は見慣れている。


ベリンダ曰くアルは脱いだらもう少しふっくらしているという。

だが服を着ているとそれよりも細く見えるという。


そこはやはり服のマジックなのだろうか。

世の中には着太りする人と着痩せする人がいるものである。


「つまりアルは服を着ていると細く見えるのか」


「そこは服のマジックですよね、着物なんかも細く見えますから」


「私ってそんなにふっくらしてるの?」


「ふっくらというか、まだ年齢の関係で成長途中とでも言うべきでしょうね」


「確かに…私もまだ体型が安定しませんし」


アルもベリンダも年齢的には中学生である。

王族とはいえその年齢なのだから体の成長に関しても無理はないのだろう。


「ま、そこは追々だな、それじゃ店を開けるぞ」


「新年の仕事始めですね、街も賑わい始めますよ」


「体型の話は難しいわ、というかお正月は怖い」


「脂肪を少しは落としましょうか」


「ですね…食べすぎました」


こうしてヘルムート達も正月を満喫し何かとあったようで。

正月太りを経験したアルとベリンダは少し運動をする事に。


運動を推奨しないダイエットは全てインチキだと思うべし。

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