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体を温めるもの

もうすぐ年末になろうとする冬の季節。

怪盗騒動なども聞かなくなりヘルムート達はいつものように暮らしている。

そんな冷える季節になり寒さも身に染みる。

寒いのなら温まるのがお約束である。


「すっかり寒くなったな」


「もう冬ですからね、今夜はおでんでもやりますか」


「おでん?鍋物の一種かしら」


「そうですよ、とても体が温まります」


そんなわけで夜はおでんになった。


今は昼なので店番をしつつお茶をすする。


「ふぅ、やはり温かいお茶が身に染みるな」


「ヘルムートさんは和茶が好きですからね」


「私はやっぱりホットレモネードね、冬はこれに限るわ」


「アルさんは甘党なんでしょうか」


「甘いものは結構食べてますけど、甘党というほどでもないと思いますよ」


冬は温かい飲み物を飲むと体の芯から温まるものである。

ヘルムートのお茶もアルのレモネードも冬は温かいものに限る。


好みはあれども温かい飲み物の体を温める効果は大きい。

夕食にも最近は温かい味噌汁がよく出るのだ。


「ベリンダはホットチョコレートか?」


「はい、とてもポカポカしますよ」


「ベリンダさんは甘党のようですね、普段からお菓子などもよく食べますし」


「材料はあるんですが、ココアの粉末でも買い足しておきましょうか」


「それならはちみつレモンの粉末買ってきてよ」


アルはどうやらレモンが好みのようだ。

ホットレモネードにはちみつレモン、レモンは肌に潤いを与えてくれる。


ベリンダはココアやホットチョコレートなどが好みらしい。

お菓子好きという事もあるからなのか甘いものには弱いのだろう。


ヘルムートや洵は基本的に和茶である。

若くはないからなのかお茶が似合うものである。


「とりあえず近いうちに飲み物の粉末を買い足しておきますね」


「それならお茶も何種類か足しておいてくれ、そっちで勝手に選んで構わん」


「茶葉にしても粉末にしても、結構なくなるのが早いですからね」


「寒いからよけいにですよ」


「なんにしても寒いから夜はこたつよね」


すっかりこたつに堕ちた様子のアル。

冬は乾燥もするので飲み物は意外と飲むのだ。


少し厚着をするようにもなったのは冬のせいにしておく。

この街は中央大陸なので北国ほどは冷えない。


だが北国の寒波も少しは届くので北国に近い方ではここよりも冷える。

中央だからこその気候の差が顕著なのが悩みだ。


「でもここは北とも南とも近くないですし天気が緩やかですよね」


「ええ、中央大陸の内陸という立地ですから」


「それでも季節による変化はきちんとある、夏はそれなりに暑いしな」


「だけど中央でよかったわよ、北国だったら死んでるわ」


「南国に行くと冬でも意外と暖かいですからね」


そんな中央大陸の少し不安定な立地も何かとあるものだ。

冬は寒く夏は適度に暑い。


そんな気候の振り幅も大きいのが悩みでもある。

北国と南国、どっちも近い立地なのは天気の気まぐれを呼びやすいという。


「なんにしても今は冬、温まらなきゃ」


「だな、今夜はおでんだ、温まるぞ」


「木花さんのご飯は美味しいですからね」


「ふふ、そこは伊達ではありませんよ」


「それでこそ技術の粋というものですね」


寒い時は体の芯から温まる。

それが冬の寒さにはよく効くのである。


温かい飲み物は体を芯から温める冬の必需品である。

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