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爺さんと怪物少女  作者: あさしおやしお971号
怪物との出会い
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必要なものを揃えに

メアを新たな家族として迎え入れたヘルムート。

とりあえず彼女に必要なものを揃えに王都へと出向いた。

そこはこの国の最大の都市。

恐らく必要なものは揃うであろう。


「お、見えてきたな」


「そのようですね、間もなく着きますよ」


メアは言葉を言わずに窓の外を見る。


そうしているうちに航空便は王都のターミナルへと着陸する。


「さて、何から揃えるか」


「とりあえず大きなものからでは?」


大きなもの、家具などからという事か。

とりあえずそれにしようという事で話はまとまる。


「ん?メアの奴どこいった」


「いませんね、迷子にでもなりましたか」


気づいたらメアがいなかった。

探すかとも考えたが、彼女なら勝手に戻ってくる。


そう考えると放っておいても平気だろう。


そういう考えになぜか至ったので、そのまま買い物に向かう。


まずは家具屋からである。


「すまん、えっと…」


「こちらに書かれたものが欲しいのですが」


「ふむ、種類がありますがどうしますか?」


「なら一番頑丈なやつで頼む」


「かしこまりました」


そうして店の人が言われた通りに一番頑丈なメア向けの家具を選んでくる。


それを一括で支払い後日家に届けるように手配をする。

次は服などを買い揃える事に。


そのまま服屋に移動しメアに似合いそうな服を選ぶ。


「やはりゴシックロリータがいいのか?」


「ヘルムート様が言っていた怪物の事も考慮するとスカートの方がいいかと」


「あいつのサイズ分かるか?」


「問題ありません、すでにデータは取得済みです」


「抜かりないな」


「メイドロボですから」


そうして店の人を呼ぶ。


店の人に木花が言うサイズのロリータ服を一通り買い揃える。

こちらも支払いを一括で済ませ次の買い物へ。


下着なども必要なのでそちらは木花に任せる事にした。


「流石にワシが女物の下着を買うわけにもいかんからな」


「子供のためとはいえそれは流石に変な目で見られかねませんからね」


そういうわけで木花に一任する。


店の外で待つ事数十分、木花が買い物を終え店から出てくる。


「お待たせしました」


「終わったか、次は…」


「とりあえず彼女が食べられそうなものを何か」


「そういえば昨日の晩飯に手を付けてなかったな」


「ですがあのあとオレンジを美味しそうに食べていましたね」


「オレンジか、栄養的に問題もありそうだがまあいい、オレンジだな」


そうして果物屋へ移動。


そこで家に毎月二箱オレンジを届けるように発注する。

定期購入サービスなので少し割安だが、こればかりは少しお高い。


「こんなものか、それよりメアのやつどこいったんだ」


「探しますか?待ちますか?」


「あと一時間待って戻らなければ探しにいく」


「かしこまりました」


その頃のメアはというと、街の貴族街にいた。


「みんな私達を見るわね」


言葉なきその怪物がメアに何かを呼びかける。


「楽しそうね、羨ましくなんかないわ」


すると誰かがメアに気づく。


「だあれ?誰かいるの?」


女の子の声のようだ、目の前の家の窓からだ。


「もしかして迷子?なら少しお話をしない?」


「別にいいわよ」


そうして女の子とメアのお話が少しだけ始まる。


だがこれが最初の怪奇事件になろうとはヘルムートも女の子も知らなかった。

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