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爺さんと怪物少女  作者: あさしおやしお971号
騎士と呪いと花
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謎の占い師

ソルベに話を吹き込んだ占い師を探し始めたヘルムート達。

とりあえずアルが兄に連絡を入れてそれについて情報を得た。

その占い師とはどんな存在なのか。

そしてなぜソルベにそんな事を吹き込んだのか。


「兄上から情報が届いたわよ」


「本当か!早く見せろ!」


「そう焦るな、それでなんて書いてある」


「とりあえず見てみましょうか」


アルの下に届いたその情報。


そこには王子が集めた情報が細かく書かれていた。


「えっと、なんでも王家とかに御用達の占い師みたいね」


「これを見る限り他の国でも王族の事を占ったりしてるっぽいですね」


「おや、何をしているのですか?」


「洵か、少し調べ物だ」


「つまりそいつは王家などにも出入り出来るという事か、どうしたものか」


その占い師は世界中どこにでも行けるようではある。

ただこちらから連絡を取ればスケジュール次第では出向いてくれるようだ。


王子は連絡をつけてみると書かれていて、空いている時期を折り返してくれとある。

つまりその時期にその占い師をこの国に招いてくれるそうな。


「流石は王子、というところですかね」


「空いてる時期とかはどうするの?その時を私が連絡しておくけど」


「そうだな、では一ヶ月後にしておいてくれ」


「一ヶ月後ですか」


「だがそれがいいだろう、こっちも準備せねばならんからな」


そんなわけで一ヶ月後にその予定を組む事に。

相手の占い師からしてもソルベを覚えているのか。


なんにしてもそんな占い師をこっちから呼んでやろうという事である。

王家などにもよく出入りしている時点でなかなかの相手だとは思うが。


そんなソルベにそれを吹き込んだと思われる占い師。

だがなぜそんな事を吹き込んだのか、それも聞き出さねばならない。


「にしてもなんでその占い師はソルベに男だなんて言ったのかしら」


「目的があるとも思えませんね、特にメリットがあるとも思えません」


「本当に悪意があるわけでもなかったらどうしますか?」


「その時ははっ倒してやるさ」


「お前、相変わらず力技が好きな奴だな」


とはいえ目的が気になるのも確かだ。

その占い師はソルベにお前は男だ、などとなぜ言ったのか。


それを信じたソルベも幼かったとはいえ問題ではあるが。

きっちり問い詰めてやるとソルベは思っていた。


「そういえばソルベが子供の時でいいのか?その占い師に出会ったのは」


「ああ、そうだ、その時に僕は男だと言われた」


「むぅ、謎は深まるばかりね」


「愉快犯だとしたらなかなかに許せない話ではありますね」


「一人の人間の人生を長い間変えたんですし」


謎は深まるものの、この国に呼べるのなら確実に会えるはず。

王子にその占い師をこの国に呼んでもらう事が出来るというのなら。


ソルベにそれを吹き込んだその真意。

なぜそんな事を言ったのかその理由。


それも確かめねばならない。

ソルベの人生を変えたのは確かなのだろうから。


「なんにしても連絡を入れねばな」


「兄上には私から伝えておくわ、一ヶ月後よね」


「ああ、それで頼む」


「なんの目的があったんですかね」


「そればかりは本人に問い詰めるしかなさそうですね」


そうして王子に一ヶ月後に合わせてもらう事に。

その一ヶ月後にその占い師には会えるのか。


ソルベの人生を変えたその占い師の目的とはなんなのか。

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