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爺さんと怪物少女  作者: あさしおやしお971号
騎士と呪いと花
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熱帯と湿地帯

ソルベのは探す花はマイペースに探すヘルムート達。

そんな中アルが東の国の暑さについてまだ洵に訊いていた。

夏の暑さはそんなに堪えるのかという事も気になっているようだ。

ヘルムートも経験したその暑さはどれほどのものなのか。


「ねえ、東の国の暑さって誇張じゃないわよね?」


「その事ですか、昔はもう少し涼しかったんですよ」


「そうなのか?つまり気温が上がっているのか」


「そうだな、少なくとも30年前ぐらいだと気温が4度ぐらい違う」


ヘルムートもそのデータについては調べた様子。


洵も当時を経験しているので、その気温の上昇は感じているようで。


「なんの話をしているのかしら」


「メアか、少し東の国の話をな」


「でも4度って意外と大きくない?」


「大きいですよ、調べたところだと最近東の国のある地域で40度を記録したとか」


「それはもはや砂漠の国にも匹敵するだろ、どうなってるんだ」


洵が言うには台風の影響なども含まれるという。

台風一過というものがあり、台風が去った直後はとても暑くなる。


また気象的な事からも暑くなる要素が東の国には入り込みやすいそうな。

そこに以前も言った湿気が加わり不快感マシマシの暑さが襲うという。


「つまり東の国って立地的に暑くなる要素が多いのね」


「そういう事です、東の国は自然災害大国とも言われますからね」


「それなのに暮らせてる辺り技術とかは凄いのかしら」


「災害対策はしても完全ではないからな、地震に暑さ、台風も来るしまさに災害大国だ」


「そんな国に住み続けるのも国民としては凄いんだな」


洵が言うには東の国は自然災害大国だという。

地震に暑さ、台風に豪雪などそれだけで国家予算を立てるぐらいには。


東の国の自然災害は二次災害も起こるので、とにかくそれに対する対策に力を入れる。

それでも完全には防げないのが自然の恐ろしさらしい。


「東の国は湿地帯だからな、熱帯夜と呼ばれるものは実は熱帯の国にはないんだ」


「そうなのか?つまりその熱帯夜も湿気が原因という事なのか」


「湿気があるだけでそんな暑くなるものなの?」


「東の国に行った事はないから知らないけど、そんな不快なものなのね」


「ええ、熱帯夜ともなると朝起きるとパジャマが汗で濡れている程度には」


それに対して流石に驚いている様子。

湿気がそれほどのものという事が衝撃のようでもある。


「少なくとも熱帯も砂漠も夜は普通に涼しいんだ、東の国は湿地帯だから夜も暑い」


「つまりは暑さが逃げないっていう事なんだな、湿気のせいで」


「湿気を甘く見ると本当に暑さに負けますからね」


「こっちは夜はそんなに暑くないけど、東の国は夜も暑いのね」


「朝起きたらパジャマが汗で濡れてるとかどんだけ暑いのよ…」


洵もヘルムートもその暑さがどれだけのものか知っている。

少なくとも寝ている時もエアコンや扇風機をつけていないと死ぬ事もあると。


東の国の暑さは熱よりも湿気によるものが大きい。

ヘルムートが言うようにただ暑いだけならどれだけいいかという事だ。


「要するに湿気が暑さを増長してるのね」


「そうなりますかね、ヘルムート殿は経験があるからとても分かりやすいですよ」


「蒸し暑いって怖いのねぇ」


「砂漠の国並に暑くて熱が引かないとか僕には耐えられん」


「湿気が東の国の暑さの大体の原因だ、ワシでもあの暑さはきつかったぞ」


ヘルムートも参ったというその暑さ。

洵も西の国が快適というその暑さ。


アルもソルベも東の国の暑さがどれだけのものか考えたくはないようである。

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