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回復役を探して

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムなし。

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「仲間を集めようと思うんだ」


 名大の星ケ丘キャンパス内にある喫茶店で、周哉は言った。

迷宮内で大怪我をした場合にどう対処するか、7名は今初めて話し合う。

異能者となって以来、皆怪我や病気とは縁遠い。個人差はあるが、危機意識が削れてしまっている。

テーブルを囲む探索班は顔を見合わせ、囁き合う。一同の中で最初に口を開いたのは環希。


「どうやって?」

「募集駆けるか、誰かに紹介してもらうか…。回復役の知り合いとかいない?」


 環希に水を向けるが、彼女は首を横に振った。

周哉含む面々のうち、手をあげたのは紗莉のみ。彼女の兄が、強力な治癒能力を持っているそうだ。

呼び出してもらうよう頼むと、彼女は苦い顔をする。その青年――金高衛士かねたかえいじは、異能者となってすぐ、人間らしい生活を捨てた。

栄地下街のダンジョンに引きこもって暮らしており、夏の異変も、彼は妹から教えられるまで知らなかった。


「仲間を集めるのはいいんだけどさ、そいつを加える場合、探索が遅れるんじゃない?」


 視線を集めた俊樹が説明する。

異能者は皆、異なる空間を行き来できる。これを利用することで、前回の帰還地点に復帰できるのだ。

ダンジョンを快適に潜り続ける為に必要な力だが、進捗度合いが異なる者がいる場合、探索に支障が出るのではないか。

疑問を口にすると、周哉は首を捻った。


「イメージでなんとかならないかな?」

「イメージって…」


 異空間と行き来する能力について、皆完全に把握しているわけではない。

未知の異空間に向かう、などという妄想じみた実験を試みた知人に心当たりなど無かった。


「……あの」


 紗莉が呟く。視線が集中する。


「兄がダンジョンに住んでいるんですけど、皆で実験、してみませんか?」

「お、いいねー。俺乗った!」


 会計を済ませ、探索班は店を出る。

奈々葉だけが渋い顔をしているが、不平を垂れることは無かった。

紗莉がダンジョンの位置、その内部構造を出来る限り精巧に伝える。

タイミングを合わせて転移を発動する。紗莉の姿が消え、他8名はその場に残された。


 異能者は、行ったことの無い空間とは行き来できない。

予想通りとはいえ、確認した周哉は落胆した。

仲間を募る際は、別に探索計画を立てる必要があるようだ。


「駄目か~!どうしよう」

「お兄さんと進む組と、先に進む組に分かれて…」

「薬でも買おうか?」


 異能者の存在が明らかになってから、街の市場では怪しげな品が取引されている。

個人で制作したものが主だったが、最近のトレンドはダンジョンから持ち帰られた道具だ。

道具の総量が過剰になった事で値崩れが起き、超常の品物で武装した一般人が目立つようになる。

これらは神器、アイテム、様々な名前で呼ばれた。


ありがとうございました。

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