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餓鬼が蠢く刈谷市

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・展開次第でハーレムもあるか?

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 道隆は朝7時を回った頃、目覚めた。

自分で作らない限り、予定はない。遅くとも11時に寝るようにしていると、大体このくらいの時間に目覚めるのだ。

労働は嫌いではないが、仕事に追われるのは御免被る。負担にならない範囲で働き、食っていける程度の報酬を受け取る。

それがまかり通らないのが、現在の日本……かつて名古屋もそうだった。今は違う。


 現在の名古屋は、一言でいえばポストアポカリプス。

推定数十万人の異能者によってかなり暮らしやすいが、警察組織が機能しておらず、群雄割拠と言わんばかりに複数の勢力が混在している。

とはいえ、異能者による犯罪は月を経るごとに少なくなっていた。


(さぁー、今日は何をしようかな)


 窓に引いたカーテンを開けると、外には平和な住宅地が広がっている。

今から外に出れば、駅に向かって歩く住人の姿が見られるだろう。彼らは地下鉄の入口や、道隆が作った集落を囲う壁に向かって行き、消える。

下校時刻、退社時刻になるまで街に姿を現さない。


 NPC。道隆が形成する聖域の賑やかし。

かつてそこに住んでいた住人を再現したらしい彼らは、道隆達を意に介する事無く暮らしている。

干渉しない限り、こちらには見向きもしない。集落に侵入したものは無し――平和だ。


 何の気なしにPCを立ち上げようとした道隆は、ふとスマホを見た。

環希からメッセージが入っている――通信料を取られたことは無い。


(第1開拓団が壊滅?)


 この頃、名古屋の中では外に広がる無人地帯を活用しようという動きが出ていた。

名古屋と隣り合う東郷町などには住人がいるが、岡崎市や豊川市あたりは完全な無人だ。

昼間は公共施設を動かす職員が出てくるが、彼らは夜になると封鎖の外に引き返すか、自衛隊や異能者の護衛隊に守られつつ近くの住居で眠りにつく。

魔物が出るからだ。


 その為、封鎖の内外で居住可能区域を広げていこうという意見が出ていた。

陣地構築に長けた異能者が、魔物が出現および侵入しない拠点を建設する。道隆が出張れば即座に解決するのだが、それを請け負うほどの度量も気力も彼には無い。

道隆は開拓事業に関心が無かったので、改めて調べる事にした。


 第1開拓団は、マゴニアで天使の都市が崩壊する少し前に出発した。

彼らは刈谷市を制圧、拠点構築は順調……3000名が暮らしていたらしいが、彼らは2日前に連絡を絶った。

派遣された捜索部隊が見たのは、ゾンビ映画のようにお互いの肉を喰らい合う住人達の姿。

飛蝗頭に確認を取るが、何も知らない。


(本当か?)

(嘘を言ってどうなる……)

(怯えてるのか?)

(不安なのだ。我に把握される事なく、3000名の集落を潰したのだぞ?)


 あぁ、と道隆は納得した。

彼は深刻に受け止めていない。ただヤバいなぁ、と思ったので、環希と落ち合う事にした。

彼女はこのニュースを調べたいらしい、予定はないので付き合う事にする。


 環希と2人、クラシックカーで刈谷市に入ると、捜索隊と思しき人の群れが目に入った。

後部座席から降りた彼女に話しかけられた男は、環希を見て人の良さそうな笑顔を浮かべるが、同じように道隆が目に入った直後、笑みを凍り付かせる。

道隆は内心を見抜き、2人に聞こえない程度に鼻を鳴らした。


 髪をベリーショートにした、凛々しい美少女――いや美女。

目元は涼しく、鼻は高く。見事にくびれたウエストに反して、乳房は服の上からわかるほど大きい。

彼女は男の目線に気づく事なく、聞きたい事を聞き終えると、道隆を伴って刈谷市の中心部に進む。

駅前に立つ超高層ビル、アルバックスタワーの前に、六角屋根のコテージが設営されていた。2人は車から降り、内的世界にしまってコテージに近づく。


ありがとうございました。

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