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夢から覚めたクラスメイト

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・展開次第でハーレムもあるか?

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 道隆は昼間、カウンター当番をしている所を香里に呼び出された。

放課後、由依に一言知らせてから、待ち合わせ場所の玄関で合流。

彼女の部活終わりを待つ事無く、2人は連れ立って歩き出す。


「来てくれてありがとうございます…、石堂さん、何か言ってました?」

「え?別に何も」


 嘘だった。香里に呼び出された事を話した際、一瞬だが表情を硬くしたのだ。

すぐに表情を繕ったのだが、不満があるのは道隆にも分かった。これはパートナーの機微に聡い、というより異能者であるが故なのだろう、と道隆は考えている。


「異能者について」


 香里は頷く。

彼女は下校する生徒の目を気にしており、2人は自然に人のいない方、校舎裏のスペースに向かう。


「私、富高に通ってたんですけど」

「とみこう?」

「富田高等学校です…」


 彼女は7月の異変が起きるまで、中川区で学校に通っていた。

異能者となる事で生き残ることが出来たが、幸運の女神は家族には微笑まなかった。

天涯孤独となった彼女だったが、理知的なリーダーが率いるコミュに加わり、天使の襲撃も乗り越えてきたのだが…。


「あの、記憶を取り戻して、いつのまにかここにいて…」

「うん…」

「石黒妙って言うんですけど、知りませんか?」

「…ごめん。知らない」


 社交的でない彼は、会話の際は声を張る。

彼にその気はなかったが、受け取り手次第では突き放すように聞こえるかもしれない。

香里は悲し気に、目を伏せた。


「えーと、ごめん、その力になれなくて」


 香里は首を横に振る。

道隆はもう帰りたかったのだが、話を切り上げてからでないと、追加のダメージを負わせてしまいそうだ。

彼は他人に興味が無いが、小心者である。干渉しないでくれと思う程度には他人を見ているし、その点においては神経質と言っていい。

目に見える範囲で、関わった相手が見るからに沈んでいるのは愉快ではない。


「あの、ここから帰る方法ってわかります?」

「いや、儂も調べてるところで」

「なら私も手伝います…、力になれること、あると思うから」

「ありがとう…」


 2人は連絡先を交換してから、校舎裏から出ていく。

正門から少し歩いたあたりで別れ、道隆は由依にLINEを送る。

現在時刻を見るに、まだ部活中だろう。彼は由依が出てくるまで、敷地内で待つことにした。


「ミッチ!菅松さんは?」

「帰ったよ。早く済んだから、待ってた」


 着替えた由依は、香里と話した内容を聞きたがった。しかし、そのまま伝えることは出来ない。


「肝試しが終わって以来、変なものが見えるんだって?」

「変なものって、幽霊?」

「さぁ。力にはなれないって、言ったけど」

「そっか。他の子には言ったの?」

「いや、儂が初めてだって」


 由依は不審に思わなかったようだ。

待っている間に、言い訳を準備していたのが功を奏した。

尋ねて来る度、混乱が徐々に深まっていく。後で香里に伝えておかねば。


ありがとうございました。

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