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逃げ出す虚栄の斧/眠りから覚めた少女と出会う

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・展開次第でハーレムもあるか?

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 最初に動いたのは道隆。

彼は人体の限界を超えた速度で距離を詰め、拳を二度繰り出す。

同時に痛みが襲った。左胸が、右脇が貫かれる。銀河も負けじと戦斧を振るうが、前兆の無い念力によって吹き飛ばされてしまう。


「痛てぇ――なんだよこれ、あぁ!?」


 先程向かい合った道と交じり合う通りで、銀河は立ち上がる。

その頃には、道隆は彼の前にいた。甲殻に包まれた右脚が、断頭刃のように弧を描いて迫る。

動作が大きかったから、銀河は辛うじて躱す事が出来た。


 銀河は背を向けて走り出す。

彼が追跡を始めた矢先、その姿がフレームアウトした瞬間に消える幽霊のように見えなくなった。

道隆は感知網の範囲、密度を最大にする。視聴覚がアウトするほど、気配探知に集中するが、派手な格好の男は見当たらなかった。


(何だったんだあれは?)


 首を捻る道隆だったが、まもなく自宅に足を向けた。

あまり長く出歩いていると、家族が心配する。紛い物でしかないが、拠点で不快な思いはしたくない。



 翌日の朝、亮は肝試しの結果を話してきた。

浮浪者やチンピラはおらず、メンバーに奇怪な電話がかかってきたそうだ。


「すごく怖かったよ!ねぇ?」

「!…うん」


 亮が水を向けた女子生徒が、肩を跳ねさせる。

軽そうなショートヘアにしているが、自信なさげに目を伏せたその表情は、鬱々としている。

菅松香里すがまつかおりは、亮の隣に立ち、会話に加わっていた。彼女は朝から度々、道隆に視線を向けてくる。


(こいつ…)


 異能者だ。幽霊が出たと言っているが、それで覚醒した?

話を聞いてみたいが、親しい間柄でも無い。クラスメイトを友達に括れるほど、道隆は社交的ではない。

無駄に気を遣いそうだし、向こうから話しかけてくるまで待とうかな。道隆は香里を気にかけるのは止め、委員会に顔を出した。


「千夏ー、あなたが頼んでた新刊届いてるよー」

「あ、本当?」


 委員の話し声が、聞くともなしに耳に入った。

この委員会は忙しい時と暇なときがはっきりしている。新しい本を活動費で購入してもらえるが、掃除や配架、年に一度の蔵書点検が面倒だ。


「どうかしました?」

「え」


 眼鏡をかけた小柄な少女が、此方を見ている。一年の女子…名前が出てこない。


「考え事ですか?」

「え、いや何も」

「そうですか?近寄るなオーラがいつもより出ていたので、何かトラブルでも抱えているのかと」


 少女はしばらく道隆を見ていたが、何も言わないと見ると視線を外した。

近寄るなオーラ…、以前ほどでは無いが、こちらでも自分は社交的とは言い難いようだ。


 委員会を終え、帰宅した道隆はリビングでニュースを見流していた。

名古屋場近くで、通り魔事件が連続しているらしい。それ自体はどうでもいいが、目撃証言がない事、現場に日本刀が落ちていたことなどが気になる。

調査に行ってみようか――いや、別にいい。明日にしよう。


ありがとうございました。

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