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少女は青鬼の眷属として受肉する

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・展開次第でハーレムもあるか?

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「お兄さん!遊園地に連れてってくれるの?」

「おう、その前に話す事がある」

「私が出られないから、何とかしてくれるんでしょ?」


 勿論、と道隆は肯くと、背後に魔物を呼び出した。

現れた者は2体。道隆は右側に現れたものを手で示す。

タンポポのように宙を舞う、純白の紙。見ようによっては、羽織のような姿だ。


「こいつが、一時的に咲世子ちゃんを人間にする。人間なら、結界を問題なく行き来できる」

「えー、この子着るのー!?可愛くなーい!」


 何とかしろ、と声なき声で命ずる。

紙の姿をした魔物は、自分の身体を折りたたみ、白いリングに変化させた。

道隆は宙に舞う紙の輪を掌に載せ、咲世子の前に出す。


「これでどう?」

「うーん、そっちは?」


 咲世子が興味に示したのは、お世辞でも女児に気に入られるとは思えない姿をしている。

無数の白い手が折り重なったそれは、道隆の身長ほどもある巨大な卵。


「こいつは、中に取り込んだ魂に血と肉を与える。儂の魔物としての身体で、結界を超えられる」


 咲世子は表情を消し、まじまじと卵を見つめる。

楕円形のそれは器用に直立しており、触ると生温かい。


「なに?」

「私、こっちにしようかな」

「え、本気?これを使うって事は――」

「お兄さんの眷属になるんでしょ。力の一部を分けてもらうことで、自分を作り替えるの。違う?」


 問われても、道隆には答えられない。


「ねぇ、咲世子ちゃん。その知識――」

「お姉さん、静かにしてて」


 近づいていた早苗に、咲世子は吐き捨てるように言う。

彼女は眉を顰めたが、それ以上何も言うことは無かった。


「私、眷属になるー、ねぇねぇ、いいでしょ?」


 咲世子は笑いながら、腕に纏わりついてきた。

ちょっと考えた後で、道隆は受諾の意思を示す。咲世子は上機嫌で腕を離した。

道隆が命令すると、卵の魔物は腕を開く。


「わー!なんか、ドキドキしてきた~!」


 咲世子はしげしげと内部の闇を眺め、足を踏み入れた。

小さな体が収まると、腕が閉じる。内心で不安がる道隆の前で、卵が閃光と轟音を奔らせた。

思わず目を背けた道隆の前で、卵が溶ける。赤熱した液体が広がっていく。

その上に、一糸纏わぬ姿の咲世子が立っていた。道隆は素早く上着を脱ぎ、咲世子に着せる。


「なんともないよー!大丈夫!」


 側に寄った養護教諭に、咲世子が笑いかける。


「…ロリコン」

「あぁ!?」

「うるさーい」


 咲世子が渋い表情で言う。

道隆は亮典に、母親から衣服をもらえないか頼む。

早苗が不思議がるが、道隆は彼女達に借りを作りたくないのだ。

亮典は快く頷き、暁を伴って自宅に帰った。


ありがとうございました。

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