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第5層-探索班と-

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・展開次第でハーレムもあるか?

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 環希と約束した日時になり、道隆は揚輝荘に向かう。

咲世子と保険教諭と一緒に赤塗りの迎賓館前に歩いていくと、若年の男女が屯している。

そのうちの一人、ベリーショートの少女――環希と視線を合った。


「はい、これ」

「あぁ…ありがとう」


 道隆は渡されたスマートフォンを受け取る。

もちろん、環希含む旧探索班の連絡先も登録されていた。

釈然としない部分も覚えつつ、道隆は懐にしまう。ネット依存を自負する彼だが、携帯は嫌いなのだ。

社会人として必要らしいから持っているだけで、どこにいても連絡がついてしまうのが気に入らない。


 お互いに自己紹介を済ませ、ダンジョンに潜る。

変身して徘徊する怪物を蹴散らしていると、周哉が話しかけてきた。

環希が自分の能力について喋ったらしい。同行しているボブカットの少女――金高紗莉も魔物を操る能力を持ち、稲妻を纏った闘士を呼び出している。

道隆も石の肉体を持つガーゴイルらしき魔物と木の根状のスカートで下半身を覆った女魔導士を呼び出し、戦列に加えた。

女魔導士は長柄の斧に黒い炎を纏わせ、短い距離をワープしながら進む。素の脚力は鈍い。


「すげー、紀里野さん!鹿島さんの言うとおりだよ」


 道隆の快進撃を見て、周哉は快哉の声を上げた。


「すごく強いんですね…、私2種類しか呼び出せないのに、片方は弱いから」

「そう…」


 そんなこと話されても、コメントしようがない。

道隆がちらりと見ると、咲世子が保険教諭に手を引かれて歩いている。

積極的に戦闘に加わることなく、ちょっとつまらなさそうだ。恐らく、歩くのが2度目だからだろう。

周哉達新顔がいなければ、さっさと転移で運んでやると言うのに。先行するべきだったとは思うが、言い出すタイミングは既に失われた。


 アイテムを回収しつつ、探索班は第5層マゴニアに到着。

情報収集がてらエイワースを歩き回る。自然、周哉組と道隆組で別れた。

咲世子と保険教諭を連れ歩きながら、街のあちこちを見て回る。通行人を捕まえて話を聞くなど、試みる気にもならない。

帰ろうかと考えていた頃、一軒の建物が目に入った。


 オレンジ、黄色、緑の3色で菱形模様が描かれた屋根。

凹凸を繰り返す白い壁は凹凸を繰り返し、窓の縁には装飾が彫り込まれている。

アーチを多く配した破風と尖塔を持つ建物――教会だ。入口には多くの人が引っ切り無しに出入りしている。

道隆が目を引きつけられたのは、そこではない。屋根の上を舞う影。


 少年とも少女ともつかない若年の人。

顔立ちは整っているが、生気に乏しい。背中から一対の翼を生やし、エイワースを睥睨するように視線を配っている。

天使だ。名古屋の異能者に災いをもたらした天使が、ダンジョンに根を下ろしていた。


 道隆は咲世子の手を引き、周哉組の面子を探す。

紗莉と周哉に出会ったので、天使が屯する教会について伝える。すると、話を聞きつけた現地住人が割り込んできた。


「あんたら、天使の座の事が知りたいのか?」

「天使の座…」

「そう、もう1月くらい前に現れてな。あちこちに施療院を建てて、病院と怪我人を囲ってるよ。どこから金出してるのか知らないが、ほとんど無料で診てくれるだからな、みんな助かってるよ」


 現地住人と別れた探索チームは探索を続行。

周哉達は道隆がぶらついている間、エイワースの西にあるユルン山の麓に兵士が集まっている噂を聞きつけた。

また酒場の主人からは、貿易船の引きあげ作業員の募集話や、銀山に蔓延る怪物の掃討募集といった儲け話を教えてもらえたそうだ。

彼らは銀山の掃討作業に向かうそうだが、道隆は付き合わない。


ありがとうございました。

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