表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/152

第5層よりの帰還-正午-

趣味で書き始めました。

「先日、僕らの街が終了した件について」の続きです。

読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・展開次第でハーレムもあるか?

・デスゲームなし。

・俺tueeeは少なめ、チート能力は多め。

・キモイ主人公。

・読みづらい。

・残酷な描写や暴力表現あり。

・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 名古屋に帰還すると、2人は解散した。

環希は揚輝荘を出る前に連絡先を交換しようとしたが、道隆がスマホを持っていないと知ると、眉一つ動かさないまま懐にしまう。


「そのうち手に入れてくるから、それ使って」

「え!?」

「え、って嫌なの。連絡用に必要じゃない」

「いや、そこまでしてもらわなくても」


 環希は不思議そうに、道隆を見る。


「私は貴方と伝手を持っておきたいと思っているのだけど、嫌なの?」

「えー、別にいいけど」

「本当?」


 環希は疑わしく思っているようだ。

実際、興味はないが。知り合いになっておくメリットはあるだろう。


「毎日は無理だけど…」

「私だって、毎日会う気なんてないわ」


 何か期待しているわけではないが、そうはっきり言われると少し凹む。気持ちが沈んだが、小さな波が一度立った程度だ。


「そうね……1週間後にエイワースの図書館前でどう?」

「あぁ、いいよ」

「私と先生も行っていい!?」

「勿論。都合付かなくなったら、赤い鳥を使いに送るから」


 忍者みたいだと道隆は思ったが、環希は反応しない。

表情に乏しい女だ。道隆は環希と別れてから、咲世子と保険教諭を連れて、星が丘キャンパス内の喫茶店に入った。

以前、早苗達と入った喫茶店だ。、名古屋大学と、喫茶店愛好家の集まり「人生を変える一杯」が運営している。


 ほうれん草とベーコンの入ったキッシュとクラブハウスサンドで、2人はランチを済ませる。

ホイップクリームをトッピングしたラテを美味しそうに飲む咲世子を、店内の従業員や客が盗み見るが、道隆は干渉しない。

2人は異能者ではなく怪物なので、珍しいのだろう。以前に来た時もこんな調子だった。手を出してこないなら、相手にしなくてもいい。



 道隆が喫茶店でまったりしている頃、環希は名古屋市大病院の中を歩いていた。

瑞穂区にある愛知県の災害拠点病院だが、ここは7月の異変を境に、かつてとは大きく姿を変えている。

既存の疾病のほか、呪いや寄生生物の除去など、霊や魔を原因とする障害に対応する施設に生まれ変わった。

ダンジョンで倒れた俊樹は、ここに入院しており、今日退院のはずだ。


 あの後、名古屋に帰還出来た彼女はすぐに彼らの元に帰還。

チームはとうに崩れていたが、死人は出ていない。異能者として第2レベルに達した彼女が怪物達を片付け、名古屋に連れ帰ったのだ。

その間に症状が悪化し、俊樹は今日まで入院していた。病室に向かっている最中、周哉と紗莉、兄の景之と歩く俊樹と出会う。


「お~、鹿島さん!ちょっと遅かったね」

「こんにちは。元気になったみたいで良かった」

「ご心配おかけしました…」


 あれ以来、源や奈々葉とは連絡が付かなくなった。

死んだとは思っていない。さっさと帰ってしまった為、顔を合わせたくないのだろう。

奈々葉はともかく、源は自腹で解毒剤を買って戻ってきてくれた為、俊樹は気にしていないのだが。

環希と俊樹を除くメンバーは、前回別れて以降ダンジョンには潜っていない。怪物に袋叩きにされた経験が応えたのだ。


「それで、鹿島さんはあれからもダンジョンに?」

「えぇ、頼もしい異能者とも知り合えたし」


 環希は道隆と咲世子達について話す。

人語を解する怪物を連れ歩いている、という点が、みんな引っ掛かったらしく、冴えない反応だ。

しかし、暴走や狂気の兆候は見られなかったし、戦力は保証する。


「まぁ、とにかく一度会ってみようよ」

「だな」


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ