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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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おみっちゃんの病気

私の親友で幼なじみである美津子さんが、

自宅で突然倒れて病院のICUに入院した後に

一般病棟に移りました。

美津子さんが留守の時は、

いつでも美沙子さんがいるようにしました。

それは、信吾先生の兄弟と親戚の方との連絡に

誰か一人に残ってほしいからでした。

その理由から富士雄さんが

毎日美津子さんの病院に行っていました。

私も美津子さんが気になっていました。

そこで、ありさと一緒に冬美と健太の散歩に行った時に

美沙子さんがいたので聞いてみました。

「美沙子さん、お義母さんは大丈夫なの?」

「それが、義父が言うには普段の食事に使う右手に

点滴を刺しているので、食事が思うようにいかないのです。

それで、義父が毎日病院に行って義母の食事を食べさせているんです」

「そんなに悪いのかい⁉あんなに元気だったのに信じられないよ」

「私もそう思いたいです。だけど、目の前で義母が倒れた現実を

受け入れていかないといけないんですね」

美沙子さんは、そう言うと涙をこぼしていました。

悲しいのは、私だけではなかったんですね。

美沙子さんは、かつて自分のお母さんを亡くしているだけに

美津子さんを本当のお母さんのように接していましたからね。

それだからこそ、美津子さんが倒れたことのショックは大きかったのでしょう。

「美沙子さん、少し時間をもらっていいかしら?

あなたに来てほしいところがあるの」

私は、そう言って美沙子さんをある場所に連れて行きました。

そうです。

尾崎家の墓に美沙子さんを連れて行ったのです。

「美沙子さん、亡き嫁に悲しい気持ちを打ち明けていいからね」

私は、そう言って美沙子さんを亡き夏美さんに会わせたのです。

すると、美沙子さんは苦しい気持ちを吐き出していたのでしょう。

お墓の前で号泣したのです。

「夏美さん、こんな時にあなたが生きていてくれたらどうしていた?

私、一人ではお義母さんを助けてあげられなかった。

お願い、お義母さんを助けて!」

夏美さん、美沙子さんの言葉聞きましたか?

遠いところから信吾先生についてきて

辛いことも悲しいこともあったと思います。

だから、せめてお願い。

美津子さんを助けて!

美津子さんに元気な姿で帰ってくるようにお願いして。

美沙子さんの涙をわかってくれたなら神様にお願いして。

私は、号泣している美沙子さんを見て尾崎家に眠る

夏美さんにお願いをしていました。


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