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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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思い出のレコード

ある日、私はいつものように部屋の掃除をしていました。

そこで、正也の部屋に入った私は偶然に見つけたレコードを見ました。

それは、夏美さんが聴いていた思い出の曲でした。

正也は、夏美さんの聞いていたレコードを何かに残したいと思ったのでしょう。

そう思った時でした。

「尾崎さん、郵便でーす」

「は~い」

「尾崎正也さんにレターパックのお届け物です。受け取りのサインをお願いします」

正也に何か郵便が届いたようです。

私は、郵便を受け取ると正也の部屋に置きました。

そして、正也が帰宅した時にレターパックが届いたことを話しました。

すると、正也はこう言いました。

「もう届いたのか?特急で仕上げてと依頼したからかな?」

「おまえ、何を送ったんだい?」

「うん、実は夏美が聴いていた曲のレコードをCDにしたんだ。

これで夏美の思い出の曲と一緒に仕事ができるよ」

そうなんです。

正也は、新潟県にあるレコードをCD録音してくれる会社に依頼をかけて

夏美さんのレコードをCDにしてもらっていたのです。

夏美さん、嬉しいですね。

あなたの聴いていたレコードがCDで蘇ったんですよ。

こんなに嬉しいことはないですよね。

「うん、アイドル歌手のレコードだが申し分ない出来だな。

休みの時に聴いてみてよかったら、また依頼してみよう。

夏美のレコードは、まだまだたくさんあるからな」

正也は、昔の思い出が蘇ったのでしょう。

夏美さんが嫁いで暮らしていた懐かしい日々を思い出していました。

「さて、今から夏美のレコードをCDに変えてくれるように

お願いすることにするかな」

おやおや、正也は夏美さんのことになると今でも恋をした時に戻るんですね。

今思えば、正也と夏美さんが結婚して夫婦になって

娘を二人持って、これから娘たちの成長を見守ろうとした矢先に

夏美さんが不治の病にかかってしまって亡くなってしまったことは

私ばかりか最愛の人を失った正也だったでしょう。

思えば、ひとみが小学校2年生そして、ありさが幼稚園の年長の時に

夏美さんが虹の橋を渡ってしまったのですから悲しいですね。

夏美さん、本当なら生きて子供たちの成長を見たかったわよね?

わかっているわ、あなたの気持ち。

それだからこそ、私は子供たちをずっと守ってきましたよ。

だけど、安心してちょうだい。

子供たちは、それぞれの道を歩いていこうとしています。

これからの子供たちを見守ってくださいね。

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