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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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ひとみの卒業式

早いもので、梅の咲く三月が来ました。

今日は、ひとみの宝塚音楽学校の卒業式です。

ひとみは、黒の着物に深緑色に女袴を着て卒業式に臨みました。

この日は、正也が有休を取って宝塚に行きました。

卒業式を迎えた本科生は、集合写真を撮りました。

卒業生のなかには、涙を流す子がいました。

夏美さん、ひとみが宝塚音楽学校を卒業しましたよ。

2年間、よく頑張ったと褒めてあげてくださいね。

思えば、正也に反対を受けた音楽学校の受験を

一回きりの約束で受けたひとみが晴れて、

宝塚歌劇団で初舞台を踏みます。

夏美さん、これから歌劇団で頑張るひとみを

見守ってくださいね。

「今、卒業式が終わったよ。もうすぐ、歌劇団での初舞台だ。

母さん、ありさと家族揃ってひとみの初舞台を見に行こう」

「そうだね、ありさも卒業だから宝塚に行こうかね」

ひとみの卒業式が終わってすぐに、正也は私に連絡をしました。

この後、ひとみは歌劇団で先輩方にラインダンスを披露する

機会が与えられます。

これからのひとみの活躍が楽しみです。

夏美さん、ひとみの晴れ姿見ていますか?

あなたが亡くなった時、泣き言を言わなかったひとみが

宝塚の舞台に立ちますよ。

背丈が高いのが功を奏したのか一番高い男役になれますよ。

お義母さん、ひとみの晴れ姿見ましたよ。

本当にカッコイイ男役に相応しい姿になりましたね。

思えば、音楽学校を受験に反対していた正也さんが

一回きりだといって受験を許したのが昨日のことのようです。

お義母さん、ひとみをここまで育ててくれてありがとうございます。

これからは、ひとみの力で歌劇団で頑張っていくと信じています。

「お父さん、おばあちゃんとありさが初舞台に来てくれるかな?」

「もちろん、来るよ。初舞台の時は、家族揃ってくるからな」

正也の言葉に、ひとみは初舞台に向けて頑張ることを誓いました。

夏美さん、ひとみのこれからの指針を見守ってくださいね。

どうか、空の上から見守ってくださいね。

私は、尾崎家の墓で眠る夏美さんに語り掛けていました。

ひとみが卒業したら、ありさの卒業式を迎えます。

ありさは、進学率の高い高校に進むことになりました。

ありさは、保育士となるために福岡の短大に進学します。

ありさもひとみと同じように自分の道を選んでいくでしょう。

ひとみもそうですが、ありさのことも見守ってくださいね。

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