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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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パパからの手紙

時が流れて、ひとみが小学校を卒業する時が来ました。

ひとみの洋服は知り合いの洋装店で仕立ててあげました。

思えばひとみが小学校に入学する時に

夏美さんはひとみの洋服を仕立ててあげました。

その洋服はありさが入学する時にも着せてあげました。

夏美さんのタンスには子どもたちの手作りの洋服や浴衣がしまってあります。

そして、形見分けしょうと大切にしまっている夏美さんの着物や浴衣が

タンスにしまっています。

そのことを美津子さんに話すとこう言いました。

「孫さんのお嫁入りに渡しなよ。お母さんの思い出の品物なんだから」

そうなんです。

実は夏美さんは実のお母さんを亡くしているのです。

ですから、夏美さんの着物は母親の形見なのです。

だから孫たちがお嫁入りする時まで大切にしたいと思っています。

さて、卒業式の時、私は正也と一緒に行きました。

「ひとみの卒業文集に何か手紙を書いたのかい?」

「そうだな、ひとみのこれまでの成長を書いたつもりだよ」

「早いね、夏美さんが亡くなって三回忌も無事に終わって一区切りついたね」

「今年はひとみの中学入学だな。どんな制服姿になるかな?」

「そうだね、ひとみとありさの成長があたしの生きがいだよ。

できれば大人になって花嫁になるまで見守ってあげたいよ」

「母さん、それはまだ先だよ。だけど、母さんが長生きしてくれるのは

オレには嬉しいことだな」

「今日のひとみは堂々としているね。本当にしっかりした子になったよ」

「ひとみが一番悲しかっただろうに泣き言言わずに学校に行ったのは

感心したよ。それも妹のありさを守ろうとしたんだろうな」

「そうだと信じたいよ。ひとみはよく頑張ったよ」

本当にそうです。

ひとみは強い子になりました。

「おばあちゃん、卒業文集もらったよ」

「おや、そうかい。今日の卒業式のことママに話そうね」

「卒業文集にパパからの手紙が書いていたよ。嬉しかった」

「そうかい、よかったね」

正也の手紙にはこう書いてありました。

「ひとみ、卒業おめでとう。6年間、いろんなことがあったけど

そのなかで2年生の時に大好きなお母さんが病気で亡くなって

悲しかっただろうと思います。

それでも泣き言を言わずに元気に学校に行ったひとみを

褒めてやりたいです。

ひとみ、これから中学生になっても明るく元気に頑張ろう。

妹の面倒を見てくれてありがとう。

おばあちゃんを大事にしてくれてありがとう。

これからも頑張って家族仲良くやっていこう」

なんて嬉しい手紙でしょう。

夏美さん、見ていますか?

ひとみの晴れ姿、一目見せてあげたかったですよ。

私ももうひと踏ん張り頑張っていきます。

ひとみとありさが大人になるまで立派に育てていきますからね。

家族仲良く暮らせるように空から見守っていてちょうだいね。







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