団体戦での頑張り
前日に剛くんの優勝で興奮が覚めやらぬ翌日、この日は団体戦での戦いになりました。
団体戦は個人戦と違い、シングル戦ではなくダブルス戦での戦いになります。
第一試合は兵庫県の垂水中学校との対戦になりました。
この垂水中学校は近畿地区で強豪校と言われています。
秀樹くんは長崎に転校する前は垂水区に住んでおり、
テニス部にいる同級生のデータを調べていました。
ところが、前日に島村コーチに見つかってしまい、データを書いていた紙を破られたのです。
「どうしてデータを破ったかわかっているか?試合が始まればデータなんて必要ない!
自分たちのテニスだけを信じて戦っていけ、わかったな!」
そういうことがあったのか秀樹くんたちは一回戦で負けても
自分たちのテニスをしようと思ったのでしょうか。
最初の試合で耕作くんと遥斗くんペアがストレート勝ちしたことで勢いが乗ってきました。
次は翔太くんと直紀くんがジュースに持ち越して7-6で勝ち越しました。
そして、秀樹くんと太一くんペアが息の合ったコンビプレーでストレート勝ちしました。
ここまでの状況で勝どき中学の一回戦突破は決まりました。
そして、二回戦、準々決勝、準決勝と勝ち進んでいき、気が付いたら決勝戦まで来ていました。
決勝戦は北海道代表の占冠中学との対戦でした。
ここまでくると自分たちのテニスを信じて最後までやり遂げようと思ったのでしょうか。
試合は占冠中学のコンビネーションプレーに耕作くんと遥斗くんが6-7で敗退してしまい、
次の翔太くんと直紀くんペアがストレート勝ちをして耕作くんと遥斗くんの敵討ちをしました。
そして、次の秀樹くんと太一くんが占冠中学のコンビネーションプレーを破って
ストレート勝ちしました。
そして、いよいよ大将戦となるのでしょうか。
勝どき中学の主将である剛くんと航平くんペアの登場です。
「剛、頑張れ」
「航平、粘っていけよ」
「勝どき魂、ファイヤー!」
剛くんと航平くんは二人で試合が始まるコートに入りました。
試合が始まり、占冠中学の主将の得意技を剛くんは見事に破って
航平くんと息の合ったコンビネーションプレーを見せてくれました。
さすがに長い時間のラリーで頑張っていました。
そして、相手のこぼれ球を航平くんがスマッシュを決めました。
「勝者、3-1で勝どき中学」
勝どき中学は個人戦だけでなく、団体戦でも優勝を決めました。
「いいぞ、勝どき中学に優勝旗を持って帰れるぞ」
「おばあちゃん、秀樹くんたち勝ったんだよね?」
「そうだよ、ありさ。勝どき中学が日本一になったんだよ」
それから表彰式があり、優勝旗を持った剛くんが微笑んでいました。
「みんな、記念写真撮るぞ。先生方とコーチのお二方も一緒に入ってください」
信吾先生は嬉しそうにカメラを持っていました。
「みんな、いいか。1+1は?」
「にぃーっ」
みんな、それぞれの笑顔で写真におさまりました。
信吾先生は当日応援にこれなかったお母さん方のためにラインで写真を送りました。
夏美さん、夏休みに良いご褒美ができましたよ。
勝どき中学が日本一になるなんて夢にも思わなかったでしょう?
みんな、秀樹くんたちが頑張ってくれたおかげですよ。
あなたもそう思うわよね?
いよいよ、夏休みが終わって二学期になります。
どんなことが起こるかわからないけど、空の上から見守っていてくださいね。




