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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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冬美のお見合い

初めての里親依頼をして我が家に冬美の花婿さんを迎えることになりました。

しかしながら我が家に犬を迎えるとは思いませんでした。

だって、正也が冬美は嫁にやらないぞと言ってましたからね。

その正也に冬美の花婿のオス犬が来ることを言いました。

「そうか、花婿候補のオス犬と冬美が仲良くなれば万々歳だな」

「明日、日曜日だからその花婿候補のオス犬を連れて来ることになったんだよ」

「うちは冬美もそうだが、ひとみとありさが嫁に行くのかと思うと寂しい気持ちになるな」

「あらあら、まだ娘たちはお嫁に行く年頃じゃないですよ。

だけど、考えたら我が家に二匹の犬を飼うなんて思わなかったわ」

「そうだな、考えによっては三匹(五島にいる明菜もいます)が

キャリーに寄り添って入っていたのが、それぞれの幸せを見つけたんだよな」

「そうね、初めて冬美を引き取ってからいろいろあったわね。

だけど、冬美がこの家の子になってから家の中が明るくなったわ」

「そういえば、五島に行った明菜はどうしているのかな?」

「それなら、信吾先生が明菜の飼い主と近況を報告しているようだよ。

なんでも、明菜にお婿さんを迎えたと言っていたね。

今では明菜は三匹の子犬が産まれて母親になったそうだよ」

「明菜が母親になったのか?それはめでたいことだな」

「三匹が長崎に家族に守られて幸せに暮らしているんだよ。

冬美にも良い花婿さんが来てくれるのを願っているよ」

「本当だな、母さん。冬美が幸せになるのがオレたちの願いだな」

本当にそうですよね、夏美さん。

冬美に良いお婿さんが来てくれることが我が家の幸せですものね。

そして、翌日の日曜日大安吉日に冬美の花婿候補のオス犬が

里親斡旋の方に付き添われて来ました。

名前は冬至(仮名)くんと言って傍から見たら柴犬と思うくらい茶色の犬でした。

冬美は茶色のミックス犬ですが、冬至くんと二匹並べるとよく似ていました。

『あんた、誰?』

『僕はキミのお婿さんになるんだよ』

『えっ?あたしのお婿さん?あんたが?』

『キミが散歩中に乱暴なことするから僕がキミのおばあさんに頼まれたんだよ』

『えっ?おばあちゃんが?』

『そうだよ、おばあさんに心配させたりしたらダメだよ。

それから雪菜ちゃんをイジメちゃダメ。雪菜ちゃん、赤ちゃんいるんだよ』

『えっ?赤ちゃんがいるの?お兄ちゃん(銀次郎です)、何も言わなかったよ』

『僕の暮らしている施設は赤ちゃんがたくさんいるんだよ。

ここに来る前にキミのお兄ちゃん(銀次郎です)に会ってきた。

その時に雪菜ちゃんに会ってきたからわかったんだよ』

『あたし、知らなかった。お兄ちゃん(銀次郎です)、雪菜ちゃんばかり可愛がっていたから

面白くなかった。前みたいにかまってほしくて雪菜ちゃんをイジメていたの』

『これからは僕がそばにいるよ。寂しいのを我慢しないで僕に話してくれないかな?』

『うん、わかった』

『じゃあ、今度お兄ちゃん(銀次郎です)のところに行ったら、雪菜ちゃんに謝るんだよ』

『うん、わかった』

どうやら、冬美は雪菜ちゃんが来てから寂しかったようですね。

冬至くんに諭されて自分の過ちに気がついた冬美は今までのことを反省したようです。

「よかったな、母さん。似合いの夫婦になりそうだぞ」

「本当だね。毛の色が似ているから冬美にピンクの首輪つけたほうがいいね?」

「これは冬美には良い縁談だな。このまま仲良くなってくれるといいな」

「そうだね、お見合いの期間中に仲良くなってほしいね」

本当にそう思いませんか、夏美さん?

空の上から仲の良い二匹の犬の将来を見守っていてくださいね。

どうか、この冬至くんを我が家の子として迎えてあげてくださいね。

私は家の仏壇で夏美さんにお願いをしていました。

お見合い期間中の二週間の間に冬至くんを我が家の子として

迎えてほしいと願っていました。








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