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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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懐かしい親友

美沙子さんの神戸の学校の同級生でアイドル歌手でデビューした女性がいました。

高校2年生の時に同じクラスになってから仲良くなり、今では親友の間柄になったそうです。

彼女の名前は佐藤恭子さんと言って美沙子さんは旧姓が同じ佐藤だったので、

「恭子ちゃん」「美沙子ちゃん」とお互いに呼び合う仲になったそうです。

恭子さんは歌手デビューのためにたくさんのオーディション大会を受けていました。

その甲斐があったのか恭子さんは東京の高校に転校することになりました。

「美沙子ちゃん、いつまでも友達だからね」

その言葉どおり恭子さんはアイドル歌手になっても美沙子さんと手紙でやり取りをしていました。

ある日、美沙子さんは恭子さんに荒削りだった小説を送りました。

そしたら、恭子さんの返事に

「美沙子ちゃん、小説ありがとう。面白い内容だったよ、今からでも遅くないから小説家目指したら?

美沙子ちゃんは頑張り屋だからきっと大丈夫だよ」

親友の言葉に背中を押されて美沙子さんは大学在学中というなかでプロデビューを果たしました。

「そうだったのかい、美沙子さん頑張ったんだね」

「そうなんだよ、息子が神戸の大学にいた時に美沙子とお付き合いした時に教えてもらったんだよ」

「それで今はどうしているんだい?」

「一時期、日系二世のアメリカ人の男性を追いかけてアメリカに行ったんだよ。

その時、美沙子はやめておけって言ったけど聞く耳持たなかったんだろうね。

それから1年後に別れて帰国したよ。その時に美沙子に連絡したそうだよ」

「美沙子さんはどうしたんたんだい?」

「恭子さんのご両親に会わせて一緒に帰ったそうだよ」

「そうだったのかい?美沙子さん、優しいね」

「美沙子は素直で優しい子だよ。うちの息子には勿体ない嫁だよ」

そんな話をしていた時でした、銀次郎が玄関でワンワン吠えていました。

「これっ、銀次郎。何があったんだい?」

「ごめんください、美沙子さんは御在宅でしょうか?」

「おやっ?あなた、佐藤恭子さん?」

「はいっ、今は結婚して長野恭子なりました。こちらには家族旅行で来たんです。

美沙子さんが長崎に嫁いでいるのを聞いていたので失礼ながら訪問させていただきました」

「ちょっと待ってちょうだいね。美沙子、お客さんだよ」

「はーいっ、どうしました?」

「美沙子、神戸からお客さんだよ。ほらっ、覚えているだろ?佐藤恭子さんだよ」

「えっ?恭子ちゃんが来てるんですか?」

恭子さんの突然の訪問に美沙子さんはびっくりしてました。

美沙子さんが恭子さんと再会するのは社会人になって以来でしたから驚いていました。

「美沙子ちゃん、久しぶり」

「恭子ちゃん、お久しぶり元気だった?」

「今は結婚して幸せにやっているよ。ここに来たのは家族旅行で来たの」

「よかった、幸せそうで安心したわ」

それから美沙子さんと恭子さんは高校時代に戻って話をしていました。

恭子さんに子供が一人、女の子(小学校6年生だそうです)がいるそうです。

その娘さんを見ましたが、恭子さんのアイドル歌手時代の顔によく似ていました。

美沙子さんとつかの間の再会を果たした恭子さんは翌日の飛行機で神戸に帰っていきました。

夏美さん、あなたのお友達もたくさんいて幸せだったわね。

あなたはお友達に慕われていたわよね。

あなたの葬儀と告別式では福岡、佐世保、五島から友人が来てくれたわね。

今では美沙子さんを見守っていてくださいといいたいのね。

私の分まで美沙子さんを守ってくださいといいたいのね。

わかったわ、これからも美沙子さんを応援していますからね。

どうか、空の上から見守っていてくださいね。







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