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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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おみっちゃんの病気

春が近くなり、梅の花が咲く季節になりました。

私は久しぶりに美津子さんの家を訪ねることにしました。

「こんにちは」

「はーい」

「おや、美沙子さん。首どうしたの?」

「実はむち打ち症になってしまって病院に通っているんです」

「まぁ、退院して一カ月になって元気になると思ったのに怖いね」

「首以外は手足が使えますから大丈夫ですよ」

「ところでお義母さんはいる?」

「義母は昨日から熱を出していて寝ているんです」

「そりゃ大変だ。ちょっと上がらせてもらっていいかしら」

「どうぞ、取り散らかしてますが上がってください」

美沙子さんの話を聞いて私は美津子さんの部屋に行きました。

「おみっちゃん、大丈夫かい?」

「すずちゃん、来てくれたんだね」

「熱があるけど大丈夫なのかい?」

「風邪をひいただけなのに美沙子は大げさに心配するからね」

若いうちの発熱は回復が早いと言いますが、

私たちのような年寄りには心配があります。

「美沙子さん、お義母さんの発熱はずっと続いているのかい?」

「そうなんです。昨日から38℃近くの微熱が続いているので

病院に連れて行こうとしたんですが、病院嫌いで困っているのです」

「熱を測ってみて変わらないなら連れて行ったほうがいいね。

おみっちゃん、お嫁さんの言うこと聞いて病院に行ったほうがいいよ。

とりあえず、熱を測ってみようかね」

私は美津子さんの熱を測りました。

なんと、熱は38℃まで上がっていました。

これはインフルエンザではないかと思いました。

このまま放っておくとお迎えが来てしまいます。

「美沙子さん、救急車を呼んで病院に連れて行きましょう」

「すずちゃん、あたしは大丈夫だよ」

「何言ってんだい!頑固なところは昔と変わらないね。

このままじゃお迎えがくるよ。風邪でもなめてかかると肺炎こじらすよ」

とにかく、私は必死でした。

大切な友達が病気でお迎えが来たらと思うと悲しいですからね。

しばらくして、救急車が来ました。

救急車に美沙子さんと美津子さんが乗り、私は車で病院に行きました。

今日は日曜日ということもあって島原市の岩波病院まで来ました。

岩波病院は美津子さんのご主人のかかりつけだそうです。

救急で診察をした美津子さんは肺炎にかかっていました。

結局、美津子さんは10日間の入院になりました。

それから私は救急車できた美沙子さんを車に乗せて入院の用意をしました。

この時、ご主人がかえってきたので

美沙子さんから美津子さんが入院になったことを伝えました。

「ばあさんの病院はどこだ?」

「お義父さんがかかりつけにしている岩波病院です」

「わかった。入院の用意はできているか?」

「はいっ」

「わしも出かける支度してくる。信吾と秀樹に連絡しておけ」

「はいっ」

美沙子さんは急いで信吾先生と秀樹くんに連絡をしました。

「美沙子さん、行きましょう。ご主人も乗ってください」

「ありがとうございます。お義父さん、行きましょう」

それから私は岩波病院まで車を走らせました。

そして、美津子さんの病室についた私は

「おみっちゃん、みんなを連れてきたよ」と言いました。

「すずちゃん、ありがとう。入院なんてお産の時以来だからね。

じいちゃん、心配かけてごめんね」

「おうっ、しっかり養生しろよ」

「それじゃ、おみっちゃん。また来るからね」

「鈴子おばさん、ありがとうございました」

「何言ってんの。人間として当たり前のことしただけよ。

美沙子さんも体を壊さないようにね」

私は一足早く岩波病院を後にしました。

夏美さん、私の親友美津子さんが元気になるように見守ってちょうだいね。

まだまだお迎えに来ないようにお願いしてちょうだい。

「おばあちゃん、ママにお願いしていたの?」

「そうだよ、ありさ」

「秀樹くんのおばあちゃん、病気になったんだって。

今日、秀樹くんテニス来ていなかったから淋しかった」

「いつもは秀樹くんが送ってくれていたからね。

ありさ、秀樹くんと仲良くやるんだよ。

パパとママも中学生からお付き合いをしていたからね」

「パパとママも幼なじみだったの?」

「そうだよ、ママは中学の時アイドルだったからね」

「ママ。綺麗だったんだね」

「綺麗だったのもあったけど、ありさと同じで優しい子だったよ」

本当にそうです。

中学の時の夏美さんは、とても綺麗な子でした。

バレンタインデーの時、正也にチョコレートをあげてから

お付き合いをするようになったのです。

「母さん、憧れの夏美ちゃんからチョコもらったよ」

この時の正也の喜びは今でも忘れません。

この時から正也は夏美さんとお付き合いするようになりました。

やはり、親子ですね。

時が過ぎて、ありさが秀樹くんとお付き合いするようになったんですから。

夏美さん、ありさはあなたに似て優しい子に成長してくれましたよ。

秀樹くんとの行く末と美津子さんの回復を見守ってくださいね






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