表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
27/91

尾崎家のお正月

大みそかに紅白歌合戦を見てからゆく年くる年を見て新年を迎えました。

初日の出を毎年見に行くのですが、今年は混雑を避けて行きませんでした。

去年はひとみの宝塚受験に合格と桜咲くの知らせが届きました。

そして今年の3月に卒業式を迎えます。

今まで家族と離れて暮らすことは寂しいことだと思っておりましたが、

ひとみの決めた道を応援するのが家族の使命だと思っております。

「おばあちゃん、お正月は一緒だから大丈夫だよ」

とひとみは言っていますが、親元を離れる寂しさはあります。

だけど、ひとみは大きく成長しました。

夏美さんが亡くなった時、泣き言を言わずに頑張って学校に行ったのですから

宝塚でも頑張って勉強するでしょう。

「お姉ちゃんがいなくなるの寂しいな」

「ちゃんと休暇になったら帰ってくるから大丈夫だよ」

ありさも内心寂しいのでしょうか。

ひとみが独り立ちしょうとしている今。

これからはありさを見守っていかなければいけません、

「さぁ。お雑煮が冷めないうちに食べなさい」

「いただきます」

「ひとみ、ありさ、お年玉だ」

「ありがとう、パパ」

ひとみとありさはお年玉に大喜びでした。

それから家族で初詣に行きました。

今年も家族が平穏に暮らせることを祈りました。

ひとみとありさは神社でおみくじを引いていました。

「やった、大吉だよ」

「あたしもだよ」

「お姉ちゃんが頑張れって神様が言っているんだよ」

「ありさ、ありがとう」

「お姉ちゃん、これ宝塚に行く時に一緒に持って行って」

おやおや、ありさはひとみのために芸能成就のお守りを買っていたのです。

「ありがとう、ありさ」

ありさは優しい子に育ってくれました。

夏美さんが病気だった時、幼稚園に行かないと言っていた子が

こんなに人のことを思いやる優しい子になってくれました。

夏美さん、この子たちの成長を見てくれていますか?

私もここまで二人が育ってくれて嬉しく思いますよ。

あなたにも一目見せてやりたかったですよ。

「母さん、焼きカキを食べて帰ろう」

「そうだね、冬のカキは美味しいからね」

「やったーっ」

「パパ。サザエの壺焼きも食べよう」

おやおや食べることになるとはしゃいで大変です。

でも季節では味わえない物を食するのも一番のご馳走ですよね。

そして、近くの焼きカキの食堂に入ってカキとサザエを食べました。

焼きカキもそうですが。サザエも美味しかったです。

夏美さん、今年も家族が平穏無事でいることを見守ってくださいね。

そして、ひとみが卒業して独り立ちする日まで静かに見守ってくださいね。

そして、美沙子さんの病気が1日も早く治るように頼みますね。

今年は寂しいお正月を過ごしている秀樹くんが元気になるように

頼みましたよ。

私のお迎えはまだまだ先になりそうです。

ひとみの後にありさが控えていますからね。

今年も健康に気をつけて頑張っていきますよ。

お義母さん、無理はしないでくださいって?

大丈夫ですよ、まだまだ元気でいられますから。

夏美さん、今年も初日の出と一緒に家族のお正月を見守ってくださいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ