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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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ひとみの宝塚受験

私は今、ひとみと一緒に宝塚に来ています。

宝塚音楽学校に受験するひとみの付き添いで来ました。

「母さんも温泉に入ってゆっくりして来いよ」

と正也から言われて今回私の湯治を兼ねてついてきました。

ひとみの試験は一次試験は合格して二次試験を残すのみになりました。

二次試験はバレエや声楽など実技のテストをします。

これまで学校が終わって毎日島原市のレッスンをしてきました。

その成果がこれから試されるのです。

夏美さん、ひとみが頑張りますよ。

応援してくださいね。

空の上から見守ってくださいね。

ひとみに桜咲くの吉報が届くことを私は願っていました。

さて、今回の宿は温泉のある宿に泊まることになりました。

温泉は温かくて気持ちよかったです。

そしてひとみの試験が終わった後、二人でお好み焼きを食べに行きました。

本場の味はとても美味しかったです。

「おばあちゃん、たこ焼き食べよう」

「美味しそうだね」

私はまるで子供に戻ったみたいにはしゃいでいました。

つかの間の休日を楽しめてとても嬉しかったです。

「おばあちゃん、明日が合格発表なの。面接緊張したから不安なの」

「ひとみが頑張った分だけ認めてくれるよ。明日合格するといいね」

「うん、やれるだけのことやったから悔いないよ」

「これで安心して長崎に帰れるね」

本当にそうです。

ひとみが頑張ったんですから神様はきっと見ていますよ。

明日の合格発表で桜咲くの知らせが届きますように。

「ひとみ、そろそろ寝ようか。明日は早いからね」

「そうだね、おやみなさい」

「おやすみ」

夏美さん、宝塚で湯治ができていい休養になりましたよ。

明日は桜咲くの知らせが届きますように見守ってくださいね。

今夜は月がとても明るいですよ。

長崎は星空は見えますが、こちらも負けないくらい星が綺麗ですよ。

夏美さん、今夜の月を一緒に見ましょう。

明日の桜咲くの知らせをお月様にお願いしておきますからね。

そして、私が床についたのは夜の11時でした。

今夜の月夜に桜咲くの知らせを祈っていました。

「おばあちゃん、早く行こうよ。合格発表始まるよ」

「おや、もうそんな時間かい?」

「あたし、一人で行くの怖いから一緒に来て」

「そんなことかい。朝ご飯食べたら一緒に行こうかね」

「ありがとう、おばあちゃん」

それから宿で朝食をとった後で二人で音楽学校に行きました。

校門に入ると合格発表の紙が貼られていました。

「おばあちゃん、発表見るの怖いよ」

「大丈夫だよ、やるだけのことはやったんだから。

それにみんな同じ気持ちで発表を見ているんだからね」

「そうだよね、あたし行ってくる」

そして、ひとみは発表の紙が貼られている場所に行きました。

それからしばらくして戻ってきました。

「おばあちゃん、名前あったよ。合格したよ」

「本当かい、よかったね。おめでとう、ひとみ」

「ありとう、あとでパパに報告しなきゃね」

「そうだね、パパに早く電話しなさい」

夏美さん、ひとみが合格しましたよ。

桜咲くの知らせが届きましたよ。

ありがとう、ひとみの夢を後押ししてくれて感謝しますよ。

これからひとみが宝塚での頑張りを見守ってくださいね。

そして、その日合格説明会が終わってから私とひとみは長崎に帰ってきました。

「ただいま」

「お帰り、ひとみ合格おめでとう。よく頑張ったな」

「パパ、試験を受けさせてくれてありがとう。

これから一生懸命頑張るからね」

「ひとみが家を出るのは寂しいが、先輩の言うことを聞いて

しっかり頑張るんだぞ。ママはおまえのそばにいつもいる。

寂しくなったらパパに電話してきなさい」

「そうだよ、一人で悩みを抱え込まないでいつでも家に電話しておいで。

おばあちゃんとパパが力になるからね」

「さぁ、お仏壇にいるママに報告してきなさい。

ママがひとみの帰りを待っていたんだからね」

そして、ひとみは仏壇に座り手を合わせていました。

夏美さん、ひとみが宝塚に旅立ちます。

ひとみの行く末を見守ってくださいね。

音楽学校を卒業して歌劇団に入って立派な舞台人になるように

見守ってくださいね。

頼みましたよ。







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