ひとみの三者面談
秋になり、ひとみの進路を本格的に決める時が来ました。
ひとみは宝塚音楽学校に受験することを学校に報告しました。
担任の先生は地元の高校に進学はしないのかと正也に訪ねました。
正也の答えは「ひとみの意思に任せる」と言いました。
「わかりました。宝塚音楽学校の願書をこちらから手配します。
尾崎さんは音楽の成績がよいので努力次第では合格ラインにいくでしょう」
「ありがとうございます、よろしくお願いします」
そして、家に帰宅したひとみは先生から宝塚音楽学校の受験を許してもらったと話してくれました。
「いやーっ、冷や汗かいたよ」
「それは大変だったね。だけど、これでひとみの受験が決まってよかったよ」
「そうだな、まずは一安心だな。ところで、ありさは何になりたいんだ?」
「保育士さんになりたい。小さい子大好きだから」
「そうか、ありさに似合っているな。しっかり勉強するんだぞ」
ほんとうにそうです。
ありさは小さい子が大好きでいつも遊んであげています。
小学校の卒業文集に優しい大人になりたいと書いていたありさ。
この子なら頑張って保育士さんになるでしょう。
夏美さん、あなたもそう思いませんか?
ひとみとありさはしっかりしてきましたよ。
二人が私の手元を離れて頑張る時が来ました。
ひとみの試験が合格して宝塚音楽学校で頑張ってくれることを
見守っていてくださいね。
そして、ありさも保育士になる夢が実現できるように
見守っていてくださいね。
そして、私たち家族が平穏無事に暮らせるように見守っていてくださいね。
「おばあちゃん」
「なんだい?」
「私が宝塚に行ってもママはそばにいてくれるかな?」
「もちろんだよ。ママはいつでもひとみのことを見守っているよ」
「よかった」
「ひとみ、受験頑張るんだよ。春には桜咲くでママに喜んでもらおうね」
「うん、私レッスン頑張る。そして音楽学校に合格してみせるよ」
「その意気だよ。おばあちゃん応援しているからね」
そして、進路指導票に宝塚音楽学校と書きました。
また滑り止めに地元の公立高校の名前も書きました。
それは面談の時に音楽学校に落ちた時にすぐにひとみの成績で
進学できる学校を先生が手配したのです。
ひとみは乗り気ではありませんでしたが、
一回きりの受験ということが正也の条件でした。
だから、受験に失敗はできないと悟ったひとみは
毎日受験に向けてのレッスンを頑張っていました。
毎日授業が終わってから島原のレッスンスタジオに通い、
先生方の厳しいレッスンを受けています。
そんなひとみの頑張りを私は褒めてやりたいと思っています。
来年の1月に試験が行われます。
一次試験と二次試験と宝塚に行くので私がついていくことになりました。
これで準備はできました。
夏美さん、あとは神頼みになりますが
ひとみが合格することを見守っていてくださいね。
ひとみの頑張りを空から見守ってくださいね。
宝塚に入って頑張っていく姿を見れるように導いてくださいね。




