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おばあちゃん、大好き!  作者: 真矢裕美
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ひとみの受験問題

ひとみは宝塚歌劇が大好きです。

そのきっかけは夏美さんの同級生が歌劇団に入っていて

福岡の地方公演があると必ず見に行っていました。

夏美さんが生きていた頃は家族でよく行きましたが、

最近は歌劇を見るだけじゃなく劇団に入りたいと言うようになりました。

当然正也は反対しています。

中学卒業ではなく高校を卒業してからでないと許さないと言っています。

その言葉にひとみは反発しています。

歌劇団に入るには音楽学校に2年入って勉強しなければいけません。

それだと音楽学校の勉強に遅れるから高校の代わりに行きたいと言ってます。

私はひとみが独り立ちする時が来たのかと感じました。

そのことを美津子さんに話をしました。

すると美津子さんはこう言いました。

「すずちゃん、ひとみちゃんも親から離れる時が来たんだよ。

無理に高校にやるよりも音楽学校を受験させてみてもいいと思うよ」

「でもね、これまで習い事として許したのはピアノだけだよ」

「嫁が言っていたんだけど、ピアノの他に声楽とバレエのテストが

あるそうだよ。ひとみちゃんの気持ちをもう一度聞いてあげて

音楽学校の受験を本気で考えているなら受験を許したらいいと思うよ」

「そうだね、今夜ひとみに話をしてみるよ」

美津子さんの言葉で気持ちが軽くなった私は、

その日の夜ひとみに話をしました。

「宝塚の音楽学校の競争率は厳しいよ。それでもいいのかい?」

「私、できるところまで頑張ってみる」

「そうかい、それならパパに自分の気持ちを話しなさい」

あとはひとみが正也に話して答えが出るでしょう。

私のできることは静かに見守ることだけですから。

夏美さん、あなたがいたらひとみになんて声をかけてましたか?

そうよね、子供が独り立ちする時が来たのよね?

わかったわ、あとは正也が許せばいいのよね?

私は翌日に尾崎家の墓参りに行き、静かに夏美さんの冥福を祈っていました。

墓参りが終わりが終わって家に戻った時に美沙子さんが待っていました。

「義母から聞きました。ひとみちゃんの音楽学校の受験決めたんですか?」

「ひとみは音楽学校に行きたいと言っていました。

今は静かに見守るだけです」

「私の友人が音楽学校に受験するためのレッスンをしています。

島原市にありますが紹介しましょうか?」

「ありがとう、美沙子さん。一度ひとみと相談してみるわ」

本当に地獄に仏って諺がありますが、美沙子さんの言葉が仏様に感じました。

夏美さん、あなたはひとみを応援するって言いたいのね?

だから、美沙子さんを助け舟に託したのね。

ありがとう、あとは正也が受験を許すかを祈るだけだわ。

これで家族の事態が好転することを願うだけだわ。

そして、その日の夜正也に音楽学校の受験を許してほしいと嘆願しました。

正也はまだ反対しています。

「正也、ひとみの受験を許しておやりよ。

ひとみのやりたいことができたんだから応援してやりなよ」

「母さん、受験をして落ちたらどうするんだよ!

中学浪人なんて今どきいない世の中なんだぜ」

「だからと言って好きでもない学校にはめ込んで退学するよりはマシだろう?

そうなるなら、ひとみの好きにやらせておやりよ。

ひとみはきっと頑張る子だよ」

「母さんがそう言うなら受験を許すよ。

ただし、一度きりの受験だということが条件だと言ってくれ」

これで音楽学校の受験を許されました。

よかった、これで家族の問題が解決しました。

夏美さん、こういうことがあってもいいですよね?

ありがとう、あなたの助け船で問題解決しましたよ。

いよいよ、ひとみが独り立ちをしょうとしています。

ひとみの受験が無事に合格することを願っていてくださいね。

桜、咲くの言葉が来年の春に家族で祝えるように見守ってくださいね。





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